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なぜフランスはこんなにひどいままなのか?デシャンが解決すべき6つの問題
フランス代表はEURO2020のグループステージで振るわず、ポーランド戦でも引き分けに終わった。デシャン監督はチームの課題を認識する必要がある。
ウパメカノの不安定な守備が問題となり、ポーランド戦でPKを献上して首位通過を逃す。ベルギー戦での起用も慎重に考える必要がある。
フランスは過去の実績を持つ強豪だが、今大会でのプレーは不安定。デシャン監督はチームを立て直すための策を見つけなければならない。
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ポーランド戦を1-1で引き分けた後、フランス代表のディディエ・デシャン監督はこう言った。「新しい戦いが始まろうとしている。グループステージを突破しただけでは、今後どうなるかはわからない」。
もちろん、まったくその通りだ。EURO2016ではグループステージで1勝もできなかったポルトガルが最終的に優勝した。その反対に、2008年にイタリア、フランス、ルーマニアを見事に下して全勝となったオランダが、準々決勝でロシアにまさかの敗戦を喫している。
しかしながら、グループステージの結果が、決勝トーナメントに進出した各チームがどう仕上がっているかを見るのに絶好の要素であることは否定できない。今大会の優勝候補に挙げられていたフランスが、その期待に応えられそうな戦いができていないという事実を隠すことはできないのだ。
ピッチ上のフランス代表は確かにひどい。イングランドと同じくらいひどい。実際、スリー・ライオンズが眠気を誘うようなサッカーをしていなかったら、フランスは現時点でもっとずっと辛辣な目を向けられていただろう。なにしろ、ガレス・サウスゲート監督のチームと違い、フランスは無様なプレーをした報いとして、決勝トーナメントで厳しい山に入ってしまったのだから。
フランスは、どんな時でも――特に最も困難な時にでも――必ず勝利への道を見つけられそうなチームであり、最終的には物事がうまく行くようになるのではないかという推測があるのは理解できる。ただし、フランスが2大会連続でEUROのベスト16で敗退することはないという保証は、まったくない。グループステージが散々だったことを受けて、デシャン監督が解決すべき問題はいくつもある。
奇妙なことに、デシャン監督は、長らくウィリアム・サリバを守備の要にすることを躊躇し、ダヨ・ウパメカノの起用に固執していた。当然のことながら、このミスの多いバイエルン・ミュンヘンDFを妄信したツケがポーランド戦で回ってきて、ウパメカノが献上したPKのせいでフランスはグループDを首位で突破することができなかった。
もちろん、リュカ・エルナンデスのケガのためにデシャン監督には選択肢が限られていたし、イブラヒマ・コナテは昨シーズン終盤、リヴァプールでの先発の座を事実上ジャレル・クアンサーに譲っていたが、ウパメカノはずいぶん前から典型的な「アクシデントを呼ぶ男」だった。
実際、バイエルンでトーマス・トゥヘル監督が好んでセンターバックに起用するコンビがキム・ミンジェとエリック・ダイアーであることは確かで、チャンピオンズリーグの決勝トーナメントのアーセナル戦とレアル・マドリー戦でウパメカノがプレーした時間は1分ほどしかなかった。
だから、デシャン監督がベルギー戦でウパメカノを起用するかどうかは、大きな決断となるだろう。そうなる可能性は高いが、そうなればミスが生まれる可能性はさらに高くなるだろう。