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バレーボール石川真佑 マジメで恥ずかしがり屋な性格から“私が変われた理由”
バレーボール女子日本代表が悲願のパリオリンピック出場を決め、10年ぶりの銀メダルを獲得した快挙を達成。
若きエースである石川真佑が初の海外挑戦でイタリアに渡り、心と技術の成長を遂げた。
彼女は実力と努力を兼ね備え、兄である男子日本代表のエースも彼女の成長を認める。
![バレーボール石川真佑 マジメで恥ずかしがり屋な性格から“私が変われた理由”](/img/article/20240629/667f70860d7fa.jpg)
6月14日、悲願のパリオリンピック出場を決めたバレーボール女子日本代表。ネーションズリーグ、予選ラウンド終了時の世界ランキングで出場権が決まった。さらに、決勝ラウンドでも中国・ブラジルを倒し、主要国際大会では10年ぶりのメダルとなる銀メダルを獲得の快挙を成し遂げた。
そんな今大会、チーム2位の総得点をたたき出した若きエースが、石川真佑・24歳だ。
彼女は今シーズン、初の海外挑戦に挑んでいた。
飛び込んだのはイタリア中部にある芸術の都・フィレンツェ。街中を歩いていると…。
石川真佑:
普通に街を歩いていても建物とかきれいだし、オシャレですね。
フィレンツェは、街全体が”屋根のない美術館”と呼ばれるほど、歴史のある建物が多いが…。
石川真佑:
私、中に入ったことないんです。
美術館も「外から見て終わり」なのだという。
ここでは何もかもが初めての経験。そんな彼女が日本を離れた理由、それは「自分を変えたい」その一心だった。
チームメイトは、「彼女はもっとイタリア人のように、私たちのように厚かましくなっていい」「真面目すぎる。もっと闘争心が欲しい」などと話す。
イタリアに渡った半年間で、心も技術も大きな変化を遂げた石川真佑。その成長の理由を探る。
男子日本代表のエースでキャプテン、石川祐希を兄に持つ彼女。そんな兄から見た、妹について聞いてみた。
石川祐希:
ストイックだと思います。僕以上に。能力は妹の方があると思っているので。
相手の守備を見極めて、丁寧にコースをついて打つ。それが石川真佑の持ち味。
長野・裾花中で全日本中学選手権優勝。東京の名門・下北沢成徳高校に入学すると、高校1年生ながらスタメンとして春高全国制覇。さらにU20世界選手権でも史上初の世界一に輝いた。
すべての礎は真面目な性格。2023年、日本代表の合宿でも・・・。
石川:
結構、私が最初(に来る)時が多い。それが普通。
こう語るように、毎朝一番乗り。毎日、練習開始の1時間45分前に来て、一人で準備運動。
そんな石川だが、自分を出すのが苦手で、どちらかといえば引っ込み思案。黙々と、淡々と、自分の道をきわめたいタイプだ。
それでよかった。あの瞬間までは。