女子ツアーに現れた“キリン”!? 選手たちは好感触…菊地絵理香は「色がかっこいいし、好きです」

AI要約

オデッセイから新作パター『ジラフ・ビーム』シリーズが登場。

菊地絵理香やリ・ハナ、申ジエ、原英莉花など複数の選手が使用する様子が報告される。

各選手が新しいパターに対する感想や試合への期待が語られる。

女子ツアーに現れた“キリン”!? 選手たちは好感触…菊地絵理香は「色がかっこいいし、好きです」

<資生堂 レディスオープン 事前情報◇26日◇戸塚カントリー倶楽部 西コース(神奈川県)◇6697ヤード・パー72>

開幕前の会場で、動物の“キリン柄”のグリップが入った新作パターを発見。これはオデッセイから先日発表された『ジラフ・ビーム』シリーズ。ネックを長くしたロングネックで、フェースバランスに近い重心アングルが特徴。キリンをイメージしてGIRAFFE(ジラフ)という名前となった。ネックの部分をH形としたことから打点ブレに強い剛性に加えて、軽量化も実現されている優れもの。数名の選手たちが打つ姿が目に入ってきた。

そのひとりが菊地絵理香。いままでオデッセイの『ホワイトホット2ボールブレードOG』を使用していたが、ソール部分にもキリン柄が入った『ジラフ・ビーム 2ボールブレード』を今週から投入することに決めた。2ボールの白い部分にはアライメントラインを入れ、自分に合うようにカスタマイズしたという。

「座りがよくて、構えた感じが好きです。色もかっこいい」と第一印象からして良い。そしてこのパターの大きな特徴は柄にもあるキリンのようなロングネック。「(いままで)使ったことはないんですけど、違和感はありません。やはりフェースバランスだからストロークが安定します」とフェース面が開閉しにくい造りに満足していた。

この2ボールブレードの形状自体は、昨年の5月から使用している。「(男女の)使っているプロが入れているのを見て、使ってみたらそれにはまってしまいました」とキッカケを明かす。ちなみに、今回菊地が使用するモデルはツアー仕様となっていてプロだけが手にするレア物だ。

そしてほかの場所でも“キリン”を発見。リ・ハナ(韓国)は「落ち着く色ですね」とブラウンカラーのヘッドを見てうなづく。いままでは『Ai-ONE TRI-BEAM』を使っていて「(ネック部分の)三角形が安定する」と気に入っているが、今回のジラフパターにも共通するポイントがあるとのこと。

「三角形がなくても、なんかセンターパターみたいな…」とシャフトの角度的に延長線上はフェース面のセンター寄りに向かっていて、ドライビームのような感覚でストロークができると実感した。「あと、かわいい(笑)」とヘッドカバーとグリップの柄に一目惚れ。今大会から“新武器”として迎え入れた。

先週の海外メジャー「KPMG全米女子プロ選手権」に出場していた申ジエ(韓国)も数球だけ転がしていた。「まだ一日しか打っていないけど、いままでのパターよりもフェースに乗る感じがよかったですね」と好感触。「打感が良いと手の力が抜けやすい。なので安心できる。キャロウェイさんが世界のためにどれだけ研究されているのかがわかります。それとクラシックカラーが好きで、昔のクラシックな感じでオシャレだなと思いました」と見た目も気に入っていた。

ジエは米国から戻り、すぐさま日本の試合に出場する。時差の関係で少し疲労も残っている状況だ。「私は20歳じゃないから(笑)。ちょっと後輩たちよりも時間はかかると思いますけど」。少し不安もあるが、東京に拠点を置くジエは「横浜から(東京は)近いじゃないですか。だからいつもこの試合に来るときは、盛り上がるのがすごく気持ち良い。友人たちも来るし、韓国人ですけど地元でプレーする感じがあるから、すごく楽しみ」と“ホーム”という感覚を覚えられる試合にモチベーションは高い。

『トゥーロンサンディエゴ』を長年愛用するなど、原英莉花はもともとロングネックタイプが好み。そして、このジラフにも食いついた。「私はロングネックが好きなので、迷ったときに選択肢があるというのは心強い」。調整のための時間を挟む必要もあるが、原のキャディバッグに“キリン”マークのヘッドカバーを見る日も近いかも?(文・高木彩音)

ヘッドはブレード型の『#1』、ミッドマレットの『#6』、ツノ型マレットの『#7』に幅広ブレードの『DOUBLE WIDE』の4種類を用意し、すべてにホワイト・ホットインサート、STROKELAB90シャフトが装着されている。