【激変必至!新世代ジョッキーズ】単勝326・2倍も勝利に導いた!若き〝福島マイスター〟原優介が明かす騎乗理論

AI要約

14勝を挙げる若手ジョッキーが福島競馬場での騎乗理論や成功秘訣を明かす。

独自のポジション取り戦略により、最後の切れ味を残して差し切るスタイルを確立。

御岩神社に強力な味方を得て、夏の福島開催での成功を目指す。

【激変必至!新世代ジョッキーズ】単勝326・2倍も勝利に導いた!若き〝福島マイスター〟原優介が明かす騎乗理論

 ここまで重賞は未勝利ながら、デビュー5年で73勝、今年は14勝。昨年暮れにはウィルソンテソーロでチャンピオンズC、東京大賞典と2戦連続で2着に入り、今年3月には同馬とともにキャリア初となるドバイ遠征へ飛び立つなど着実に成長の階段を上がっている。

 躍進を下支えしているのは独自の騎乗理論だ。29日に開幕を迎える福島競馬場での好走イメージは以下の通りだ。

「欲しいポジションの一列後ろに下げるんです。福島ではみんな早仕掛けなので、無理して一列前を取ってテンで脚を使ってしまう。そのポジションをキープするために3~4角でまた脚を使わされてしまうんですよ」

 続けて「一列下げることでテンと3~4角でポジションをキープするために脚を使わなくていいので最後脚が残るんですよ。その分、ゴール前一瞬の切れ味で差しが決まる感じです。先行馬では返し馬を工夫していかに楽に前にポジションを取るかということを意識しています。いずれにしても序盤で脚を使わせないというところですね」。独特の“福島観”を明かした。

 この研究に裏打ちされた理論が炸裂したのは昨年7月9日の3歳未勝利戦。デビュー2戦、まったく行き脚がつかなかったボールドトップを難なく2番手に導き直線抜け出しての勝利。単勝326・2倍(13番人気)の大波乱を演出した(2着も人気薄で枠連は当地の最高記録を記録)。

 若き“福島マイスター”は、迫る開催に向け「人気馬が潰れやすい競馬場ではあると思うんですけれども福島を乗ってきてどういうコースか分かっているので7勝が目標かなと思っています。開催リーディングも目指していきたいですね」と抱負を語る。

 さらに彼には福島開催時に強力な味方がついている。「御岩神社といって日立中央ICを降りて15分ぐらいのところなんですけれども、(お参りをすると勝率)8割は超えているかなと。1週目は寄っていけないんですけれども、2週目以降では寄っていけるので(笑い)」

 パワースポットに背中を押された夏の福島王奪取の可能性は十分だ。

☆はら・ゆうすけ 2000年6月10日生まれ、東京都出身、24歳。青木孝文厩舎所属。20年免許取得。今年は23日終了時点で14勝、関東リーディング18位。「東スポ競馬web」上でコラム「日日是優日」を連載中。