「大谷は打ち損じた打球でも飛ばすから危険なんだ」Wソックス指揮官がバットの先だった115m24号先頭打者アーチに絶句…被弾の右腕は「ただ不運だった」と“嘆き節”

AI要約

大谷翔平が25日のホワイトソックス戦で活躍し、9試合連続打点の記録を69年ぶりに更新し、3冠王獲得に向けて迫る。

大谷は先頭打者アーチや勝ち越しタイムリーなど、好調を維持。打率.320、24本塁打はリーグトップを維持している。

同僚や相手チームからも賞賛が集まるなど、大谷のプレーが注目を集めている。

「大谷は打ち損じた打球でも飛ばすから危険なんだ」Wソックス指揮官がバットの先だった115m24号先頭打者アーチに絶句…被弾の右腕は「ただ不運だった」と“嘆き節”

ドジャースの大谷翔平(29)が25日(日本時間26日)、敵地シカゴでのホワイトソックス戦に「1番・DH」で出場し、1回に先頭打者アーチとなる24号ソロを片手で叩きこみ、3-3で迎えた4回には決勝のライト前タイムリーをマークし4-3の勝利に貢献した。9試合連続打点は、ドジャースの最長記録に69年ぶりに並ぶもの。打率.320、24本塁打はリーグトップをキープ、打点はトップに4点差に迫り、いよいよ3冠王が射程圏に入ってきた。大谷の無双ぶりに同僚のフレディ・フリーマン(34)は絶句。ホワイトソックスからは“嘆き節”が聞こえてきた。

 珍しい先頭打者アーチだった。カウント2-2からの5球目のカーブ。泳いだ大谷は、片手で打球をライトへ打球を運んだが、バットの先。相当、手がしびれたのだろう。一塁へ走り始めた大谷は顔をしかめた。

 打球速度93.8マイル(約151キロ)は、大谷の本塁打では“最遅弾”。

フェンスを越えるか微妙な飛距離だっただけに大谷は一塁ベースを回っても、まだバットを持ったままだった。ホワイトソックスのライトのトミー・ファムが差し出したグラブをかすめて打球はフェンスを越えた。ファムのグラブサポートがなくてもオーバーフェンスしていたが、大谷は、打球の行方をずっと追っていたため、一塁ベースを踏んだかどうか怪しいと思った。かなりオーバーランしていたが、もう一度、戻って一塁ベースを踏み直してからのダイヤモンド一周となった。

 2試合ぶりの24号ソロ。これで6月に入って10本目。リーグ最多だ。大谷は3回には先頭打者として四球を選び、フリーマンの同点2ランにつなげた。そして3-3で迎えた4回二死一、三塁のチャンスには、ひざ元のカットボールをライト前へ運んで勝ち越しタイムリー。これが4-3勝利の決勝点となった。

これで9打席連続打点。MLB公式サイトによると、1920年に打点が公式スタッツに加わって以来、ドジャースでは、1955年に“レジェンド”ロイ・キャンパネラが作った記録に並んだ。他には、エディー・ブラウン(1924年)、オージー・ギャラン(1944年)、マット・ケンプが、2011年か2012年シーズンにまたいで記録しているだけ。そして、その9試合で大谷は、打率.441、出塁率.545、長打率1.147、7本塁打、16打点と大爆発している。

フィールド上でスポーツネットLAのインタビューを受けた大谷は、先頭打者アーチについて「特に特別なことはしていない」と言い、好調理由を「打つ球をしっかりまず打ててるので、それが一番いい。ボール球をしっかりと見送れているっていうのが一番いいところか」と自己分析した。

MLB公式サイトによると、フリーマンは、大谷の無双ぶりを「彼について本当にこれ以上何が言えるか分からない。彼がどれだけ素晴らしい選手か。彼が、このリーグに来てから我々が言えるだけのことは、もうすべて伝えてきたと思う』と表現した。つまり、2020年のMVPプレーヤーが「もう語る言葉がみつからない」というほど“凄い”というわけだ。