ミナデオロ、3連勝での重賞初勝利へ鋭い動き 藤原師「自分でバランスを取っていい走り」とうなずく【ラジオNIKKEI賞追い切り】

AI要約

ミナデオロは栗東トレセンで追い切りを行い、重点に鋭い動きを見せてタイトル奪取の態勢を整えた。

若武者の西塚騎手とのコンビで成長し、重賞初勝利へ期待が高まる。

兄の成功を背景に、秋の賞金獲得に向けて充実した人馬がみちのくの地でタイトルを目指す。

ミナデオロ、3連勝での重賞初勝利へ鋭い動き 藤原師「自分でバランスを取っていい走り」とうなずく【ラジオNIKKEI賞追い切り】

◇26日 ラジオNIKKEI賞追い切り(栗東トレセン)

 使いつつ気配を充実させた。3連勝での重賞初勝利を目指すミナデオロは栗東Pで追われた。単走で、馬なりだったがしまい重点に鋭い動きを見せ、ラスト1F11秒5をはじき出し、タイトル奪取への態勢を整えた。

 「1週前にはしっかりと芝コースで負荷をかけてきたし、長距離輸送もあるのでポリトラックで。自分でバランスを取っていい走りでしたよ」と藤原師は予定通りの追い切りを消化してうなずいた。

 デビューして数走は行きたがる面があり、心身ともに未完成でしまいの粘りが乏しく勝ち切れなかった。だが、5月の京都で未勝利戦を勝つと、続くリステッドの白百合Sも勝利。海外所属騎手で勝ち切れなかった馬が連勝劇。美浦から栗東へ移籍、3年目の今年はここまでに24勝を挙げて急成長中のホープ、西塚に乗り代わってのV2だ。

 「使いながら計画通りに成長してくれました。もともとスピードはありました。でも、それを生かし切れずにためる稽古を続けてきましたが、そこを西塚騎手が理解していい乗り方をしてくれましたね」と師は20歳の若武者をたたえ、重賞初勝利へ期待を寄せた。

 秋へ向け、ここで賞金を積んでおきたい。兄アルバートドックは白百合Sを勝ち、古馬になってから福島の七夕賞を勝った。「アルバートの兄弟ですし、能力は確信していました。ゲートを出てからの初速はあるので位置が取れる」と師は小回りコースへの自信をのぞかせる。血統的に福島コースをこなす下地は十分。充実一途の人馬がみちのくの地でタイトルを目指す。