【第64回関東大学バスケットボール新人戦】東海大の次代のエースを目指して(東海大学 佐藤友 / 赤間賢人)

AI要約

第64回関東大学バスケットボール新人戦で東海大学が5年ぶりの優勝を果たし、大会MVPに轟琉維(2年)、新人王に佐藤友(1年)が輝いた。

東海大は粘り強いプレーで神奈川大や日本大を破り、準決勝や決勝戦での流れを掴み自信を持つ姿勢を見せた。

佐藤はフィジカルとリバウンドの強さが評価され、同期の赤間賢人からはシュート力を認められている。それぞれがお互いの得意な部分を認識し合いながら成長している。

【第64回関東大学バスケットボール新人戦】東海大の次代のエースを目指して(東海大学 佐藤友 / 赤間賢人)

6月2日~9日に開催された第64回関東大学バスケットボール新人戦は東海大学5年ぶりの優勝で幕を閉じた。大会MVPに輝いたのは攻守でチームを牽引した轟琉維(2年)、栄えある新人王には佐藤友(1年)が選出された。

改めて今大会の東海大を振り返れば、2回戦で粘る神奈川大を後半で突き放し、最大12点のビハインドを背負った準々決勝ではディフェンスのギアを一気に上げた4Qで日本大を6得点に抑え逆転勝利。「戦いながらどんどんたくましくなっていく若者たちを見るのはうれしかった」と陸川章監督が語ったように、終始流れを渡さなかった準決勝(中央大戦)や、後半で日本体育大を圧倒した決勝戦は大会を通してつかんだ自信の表れだったかもしれない。

そんな中、応援に駆け付けた先輩たちから「よぉ、ベテラン」「すごかったな、ベテラン」と声をかけられていたのは佐藤だ。東山高校でキャプテンを務め、最後のウインターカップは準々決勝で涙を飲んだが、福岡第一を相手に残り25秒までリードを奪った戦いは大会屈指の “激アツゲーム” として記憶に残る。泥臭いディフェンスからここ1本のシュートまで「まさに痒い所に手が届く存在」というのが陸川監督評であり、入学して間もないスプリングトーナメントで早々スタメンに抜擢された。

今大会では神奈川大戦でゲームハイの21得点を稼ぎ、中央大戦ではゴール下で身体の強さを見せつけ15リバウンドをマーク。その活躍を見た先輩たちから「よぉ、ベテラン」の声が飛んだのも無理はないだろう。

「友のフィジカルの強さは本当にすごい」と語るのは同じ1年生の赤間賢人だ。藤枝明誠高校を2年連続ウインターカップ準決勝の舞台に牽引したエースであり、佐藤と同じく将来を嘱望される選手の1人である。

「友にあって自分にないものを挙げるとしたら、やっぱりフィジカルとかそれを活かしたリバウンドの強さだと思います。東海大に入って僕はそこで苦戦しているけど、友はすでにしっかり戦えている。負けないよう頑張らねばと思っています」(赤間)

だが、佐藤にとっても『赤間にあって自分にないもの』がある。

「なんといってもシュート力ですね。賢人はとにかくシュートが上手い。そこはまだまだ自分に足りない部分です」(佐藤)

高校時代、互いをどんな選手だと思っていたか?の質問には、まず佐藤が「すごい選手!」と即答。「本当にオフェンス能力が高い選手だなってずっと思っていました。外からも入るし、ドライブもできるし、抑えるのが大変な選手。けど、オフェンスだけじゃないんですね。どうしても高いオフェンス力に目が行っちゃいますが、実はディフェンスもすごくできる選手なんです。それは一緒にやってて感じます」

一方の赤間は「すごい選手という印象は僕も同じです」と笑いながら、「能力が高いのはもちろんですが、泥臭いプレーにも徹することができる選手だなあと思っていました」と続けた。「今も見ればわかるとおりゴール下でしっかり身体を張って当たり負けしない。東海大では外のシュートも積極的に練習していて、さらにステップアップしていく予感がします」