【ボクシング】アジア王者小林豪己が初防衛成功も「申し訳ない内容」「上にいくには全然ダメ」

AI要約

小林豪己がWBOアジアパシフィック・ミニマム級タイトルの初防衛に成功。

苦戦しながらもベルトを死守した小林は、自身に厳しい反省を示す。

苦い戦いも勉強になり、世界挑戦へのステップとなった。

<ボクシング:WBOアジアパシフィック・ミニマム級タイトルマッチ10回戦>◇23日◇エディオンアリーナ大阪第2競技場

 王者の小林豪己(25=真正)が初防衛に成功した。

 6戦6勝(3KO)の無敗の挑戦者のジョセフ・スマボン(22=フィリピン)と激しい打ち合い。小林はボディーを中心に攻め込んだが、倒しきれず判定3-0で勝利した。小林の戦績は8勝(5KO)1敗。

 「一応勝ちはついたけど申し訳ない内容。これじゃダメです。まだまだ練習が足りていない」

 ベルトを守った判定結果が出た後も、表情はさえず反省ばかりが口を突いた。前日計量後には「KO決着の試合が多いと思うが自分が一番、派手に倒します」と自信をみなぎらせていた。しかし、若くタフな挑戦者に苦戦した。9回には危ない左フックを食らい、最終10回は鼻血で顔を赤く染めた。

 「この王者でいるにはこれでいいけど、上にいくには全然ダメ。見せようとしてもらってしまった。今までは勢いだけ。本当に倒す実力を身につけないといけない」

 22年12月に同王座を獲得も、2度目の防衛に失敗して陥落。今年2月の同タイトルの王座決定戦に勝利し、取り戻したベルトを死守したが、さらに上を目指すからこそ自身へ辛口だった。減量苦はつきまとうが、世界挑戦のチャンスを得るまでこの最軽量級で頑張ると決めた。「軽量級でもおもろい試合をしたい」。苦い戦いも勉強。世界へのいいステップとなった。