日本スーパーフライ級6位・佐野遥渉がWBC世界ユース王座決定戦へ向け「日本や東洋太平洋のベルトへの第一歩に」

AI要約

プロボクシング日本スーパーフライ級6位の佐野遥渉が、WBC世界ユース王座決定戦に挑む。

富士宮市出身で急成長を遂げる佐野は、タイトルを射止めることで世界チャンピオンを目指す。

また、同期の藤本翔大も大会に参加し、注目の試合を展開する。

日本スーパーフライ級6位・佐野遥渉がWBC世界ユース王座決定戦へ向け「日本や東洋太平洋のベルトへの第一歩に」

 プロボクシング日本スーパーフライ級6位の佐野遥渉(あゆむ、21)=LUSH=が23日、同級のWBC世界ユース王座決定戦に臨む。ツインメッセ静岡で行われる10回戦で、エロゲ・グラ(フィリピン)と対戦。24歳以下の選手を対象にしたタイトルで、「日本や東洋太平洋のベルトへの、第一歩にしたい」と必勝を誓っている。

 富士宮市出身で、飛龍高1年時に全国選抜3位。卒業後にプロ入りし、デビュー戦こそ引き分けたものの、2戦目から5連勝で22年度の全日本新人王になった。その後も順調に白星を伸ばし、現在8連勝中だ。「うまく行きすぎて怖いくらいです」と笑う。

 タイトルを争うグラは同い年で、8勝1分けという戦績も一緒だ。油断はしないが、自信はある。3月には東京・後楽園ホールで元世界ランカーのマテオ・ハンディグ(フィリピン)と対戦し、1ラウンドでKO勝ちした。「実力のある相手と戦って、いい経験になりました」

 目標は世界チャンピオンになること。そのときに備えて「12ラウンドを戦い抜く体力をつける」とスパーリングの回数を増やしてきた。地元・静岡での大一番を制し、世界との距離を縮めていく。(里見 祐司)

 〇…佐野と飛龍高時代の同期で、一緒にデビューした藤本翔大(21)も23日の大会に出場。中日本新人王戦スーパーバンタム級準決勝で白井優成(駿河男児)と戦う。昨年10月にはプロ5戦目で初勝利。川合絢也(浜松西遠)を1ラウンドKOし、「倒す感覚が分かった気がします」と手応えをつかんだ。白井戦は「全局面で圧倒して勝ちたい」と燃えている。