無得点続きだったサガン鳥栖が目覚めの3発、降格圏脱す…火つけ役はチーム得点王FWマルセロヒアン

AI要約

町田と鹿島が引き分け、町田が前半戦首位で折り返す。G大阪は5連勝で鹿島と勝ち点を並べる。鳥栖は連敗を3でストップし、3得点で京都に快勝。東京Vと広島も勝利を挙げる。

鳥栖はFWマルセロヒアンの活躍で3得点を挙げ、久々の白星を掴む。マルセロヒアンは5試合で9得点を記録し、チームを引っ張る存在となる。厳しい残留争いに向けて、チームは引き続き戦い続ける決意を示す。

鳥栖は過去5試合でのマルセロヒアンの活躍によって勝利を手にする。しかし、九州ダービーの敗北から立ち直ったチームは、まだまだ難しい戦いが続くことを認識している。

 J1リーグは22日、第19節の9試合が行われ、町田は福岡と、鹿島は浦和と引き分け、町田が前半戦を首位で折り返した。G大阪は神戸との接戦を制して5連勝とし、勝ち点で鹿島と並んだ。鳥栖は京都に快勝し、連敗を3でストップ。東京Vは名古屋に、広島は柏に競り勝った。

 3戦連続で無得点での黒星が続いていた鳥栖に、ようやく歓喜の瞬間が訪れた。ホームの声援を背に、力強い攻撃で3得点。火をつけたのは、チーム得点王のFWマルセロヒアンだ。

 58分にクロスに頭で合わせて先制。2分後には、自陣からのロングボールを起点に、相手を押しのけながら単独で突破し、2点目を挙げた。触発されるようにチームは活性化。76分にはFW長沼が3点目を奪い、試合を決めた。

 この試合を含め、マルセロヒアンは鳥栖が白星を挙げた5試合で全てゴールを決めるなど9得点を稼いでチームを引っ張っている。ただ、0―2で敗れた前節の福岡戦は不発に終わり、「九州ダービーの負けは、我々もとても悔しかった」。ライバルに喫した完敗で漂っていた重苦しい雰囲気を、自らのゴールで振り払った。

 何とか降格圏を脱したとはいえ、リーグ戦では残留に向けた厳しい戦いが続く。「良い準備をして、勝利を収めたい」とマルセロヒアン。頼れるストライカーの存在が、チームを崖っぷちで踏みとどまらせている。(緒方裕明)