【全米女子プロ】渋野日向子、5年ぶりメジャーV&奇跡の五輪切符へ2つ伸ばし通算4アンダー

AI要約

渋野日向子が全米女子プロ選手権で好調なスタートを切り、首位に浮上したが、後半で苦戦しながらも堅実なプレーで2打差4位で第2日を終えた。

6月に入るまで不振が続いていたが、最近の好成績で自信をつけ、メジャー大会での好結果が世界ランキングや五輪代表争いに影響する可能性がある。

全米女子プロ選手権での上位入賞を目指す渋野日向子は冷静な姿勢で続く試合に集中している。

【全米女子プロ】渋野日向子、5年ぶりメジャーV&奇跡の五輪切符へ2つ伸ばし通算4アンダー

<米女子ゴルフツアー:全米女子プロ選手権>◇第2日◇21日◇米ワシントン州サハリーCC(6731ヤード、パー72)

 2打差4位から出た渋野日向子(25=サントリー)が4バーディー、2ボギーの70で回り、通算4アンダー140、ホールアウト時は2打差4位だった。

 スタートの10番で約2・5メートルを沈めてバーディー発進すると勢いに乗った。11番では5メートル、12番では2メートルを入れて3連続バーディーとロケットスタートで一気に首位に浮上した。13番パー3ではボギーをたたき、首位から陥落も、スコアを2つ伸ばして折り返した。

 後半もまさに「しぶこ劇場」だった。1番では2メートルにつけてバーディー発進。しかし、2番パー4でトラブルに見舞われる。第3打はグリーン前の池に向かう。池ポチャこそ逃れたが、水につかったところでギリギリ止まった。第4打はズボンをまくり上げながら何とかスイングすると、球はピンそばに。第5打を沈めてナイスパーを奪った。

 大ピンチを乗り越えた後は確実にパーを重ねた。最終9番パー3こそボギーもスコアを2つ伸ばして第2Rを終えた。

 6月に入るまでは9戦中6戦で予選落ち。1度も50位以内に入れなかった。それが3週前、同じメジャーの全米女子オープンで2位に入ってから一変する。自信も戻り、ショットの好調をキープする。第1Rもフェアウエーキープ率が85・7%。フェアウエーを外したのは2度だけで、パーオン率も72・2%だった。

 世界ランキング(R)は62位。大会後に決定するパリ五輪代表争いでは日本勢11番手。出場圏内の2番手までの道のりは険しい。しかし全米女子オープンで優勝した笹生が世界ランキング30位から6位に浮上したように、メジャーでの好結果は大きなジャンプアップにつながる。2019年の全英女子オープン以来、5年ぶりのメジャー優勝でそんな奇跡も期待されるが、本人はあくまで冷静で「4日間通して頑張らないと」と気を引き締めて第2Rに臨んでいた。