【SSPW】テロリスト村上和成人生初ベルト「佐山さんと猪木さんの言葉を信じ、貫いた結果」

AI要約

平成のテロリスト”村上和成が人生初ベルトを獲得した。

村上はMMA出身で、独特のスタイルで間下に勝利。

村上は佐山サトルと猪木さんへの感謝を口にし、今後も闘い続ける意向。

【SSPW】テロリスト村上和成人生初ベルト「佐山さんと猪木さんの言葉を信じ、貫いた結果」

<ストロングスタイルプロレス:後楽園大会>◇20日◇東京・後楽園ホール

 “平成のテロリスト”村上和成(50)が人生初ベルトを獲得した。ストロングスタイルプロレス(SSPW)後楽園大会のメインで、レジェンド王者・間下隼人(37)に挑戦。顔面キックから3カウントを奪って初戴冠を果たした。間下は4度目の防衛に失敗した。

 スーツにオープンフィンガーグローブをつけた独特のスタイルの村上は、序盤からグーパンチで間下を痛めつけ、場外でも引きずり回して顔面から流血もさせた。

 途中、間下のスープレックスやフェイスロックで劣勢に回る場面もあったが、村上はMMA(総合格闘技)出身らしく、パンチや蹴りで試合の流れを渡さなかった。最後は間下の顔面に蹴りを入れて押さえ込み、3カウントを奪って勝利した。95年に総合格闘家としてデビューした村上は、98年にアントニオ猪木が率いるUFOの所属でプロレスラーとなったが、ベルトを巻くのは初めてだという。

 村上は別の取材でも「僕が格闘技をやります、自分の道場を作りますと言ったときに、いの一番に佐山さんが僕に連絡をしてくださって。猪木さんに僕のことを紹介してくれたんです。1週間か10日ぐらいたって(猪木さんから)突然『ロスにおーちゃん(小川直也)がいるから一緒に練習してもらいたい』と。小川さんっていうのは柔道をやっていた僕の中でスーパースターですから、その方と一緒に練習ができるって、本当に柔道界にいたらあり得ない話ですよ。それを全てお膳立てして導いてくださったのは佐山さんなんです」と話しており、闘病中ながらこの日も会場に姿を見せた佐山サトルへの恩義を口にし、それに報いようと闘っている。

 この日の試合後のリングでは「俺が佐山サトルの一番弟子だ!」と叫び、バックステージでも「僕の中では初めて巻いたベルトです。重いなとは感じますが、ただただ佐山さんと猪木さんの言葉を信じ、それを貫いてきた結果がここにこうした形で」と佐山と猪木の名前に言及した。

 続けて「まあベルトを持ってないと、なんかプロレスラーは弱いとかね。まだまだペーペーだみたいな奴らもいるんでね。まあ、これで僕もベルトを巻いたので、ペーペーからちょっと抜けたかなと思います」とニヤリと笑った。

 村上は最後に「これからもただただ目の前に来るやつをぶちのめしていきます。それが佐山さん、そして猪木さんから習ったことです。僕にはそれしかないです。それが俺の生き様です。これがこれがなくなったらいつでもリングを降ります。ここの看板を背負うヤツらも、しっかりと今日の敗北をしっかりと飲み込んでやってくれればと思います」と、これからも村上らしく相手を痛めつけ続けていくことを誓っていた。