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アルピーヌ、ル・マンの夜を前にダブルリタイア。エンジントラブルで夢潰える「来年、強くなって戻って来る」
アルピーヌがル・マン24時間レースのハイパーカークラスで2台のA424 LMDhを投入、しかし両車が6時間でリタイア。
エンジントラブルに見舞われ、35号車と36号車が相次いでエンジントラブルでリタイア。
メカクローム製のエンジンが信頼性問題を抱え、アルピーヌは来年への挑戦を誓う。
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ル・マン24時間レースのハイパーカークラスに2台のA424 LMDhを投入していたアルピーヌだが、レース開始から6時間を迎えた時点で2台ともリタイアとなった。
メカクローム製の3.4リッターV6ターボエンジンを搭載するA424。レースではエンジントラブルが立て続けに発生し、まずフェルディナンド・ハプスブルクが駆る35号車がレース開始から5時間を迎えるというところで、アルナージュコーナー手前でエンジンブローを喫した。
そしてその数分後、僚機36号車を駆るニコラ・ラピエールが緊急ピットイン。メカニックがエンジンカウルを開けて作業を続けていたが、しばらくしてエンジンに問題があることが認められた。メカクローム製エンジンは、同様のユニットが使用されているFIA F2車両でも度々信頼性問題が発生している。
今年から世界耐久選手権(WEC)にA424を投入し、ル・マンでは母国勝利を目指したアルピーヌ陣営だったが、ル・マンの夜を前に早々と店じまいとなった。
「エンジンの問題が疑われるため、35号車、36号車ともにレースからリタイアすることを認める」とチームは声明を発表した。
「ル・マン24時間レースでのハイパーカーカテゴリーへの参戦は今年が初めてであり、当初から険しい成長曲線になることは分かっていた。我々はこの問題をさらに調査し、来年のル・マンではより強く、決意を持って挑むつもりだ」
「マシンは予選でハイパーポールに進出する良いペースを見せ、レースでも良いスタートを切ることができた。それが今後に向けた励みとなっている」
アルピーヌの2台はレース序盤のにわか雨でウエットタイヤを履いたが、すぐさま雨は止み再びスリックタイヤに履き替えたため、タイムをロス。リタイア時点でトップ10圏外を走り、ペースは上位勢に遠く及ばなかった。