町田、パリ世代で決勝点 黒田監督「われわれは正義」―Jリーグ

AI要約

町田が今季初のリーグ戦逆転勝利を収め、J1初挑戦の町田が横浜Mを撃破し、アジア王座に近づいた。

パリ五輪世代コンビが貴重なゴールを挙げ、町田は厳しい勝利を手にした。黒田監督の言葉やプレースタイルについても言及された。

黒田監督の正義と悪に関する発言についても触れられ、サッカー界に必要な議論を喚起した試合となった。

町田、パリ世代で決勝点 黒田監督「われわれは正義」―Jリーグ

 今季初のリーグ戦逆転勝利となった。

 J1初挑戦の町田が、アジア王座にあと一歩と迫った横浜Mも撃破。「連敗は絶対にできない。勝たないといけないという気持ちで臨んだ」。決勝点を挙げた藤尾は、淡々と喜んだ。

 パリ五輪世代コンビが貴重なゴールを導いた。1―1の後半12分。平河が敵陣でこぼれ球を拾うと素早く右へ展開。藤尾がその折り返しを押し込んだ。遠征先の米国から13日に帰国したばかりで、時差の影響もあったが、「試合に出る以上、結果を残したかった」と藤尾。頼もしく振り返った。

 PK戦で敗れた12日の天皇杯、筑波大戦で4人が負傷。相手の激しい接触が原因と非難した黒田監督の発言が、物議を醸した。町田も反則すれすれの厳しいプレースタイルで首位に立っている事実があり、世間からは批判の声が相次いだ。

 「ここで(厳しく)いかなくなったら勝てないぞ」。試合前、昌子主将の言葉が響いた。横浜Mにボールを持たれる時間は長かったが、本来のスタイルを貫いて後半の勝機を逃さなかった。

 「天皇杯でいろいろあったが、町田が決して悪ではないし、われわれが正義で、言いたいことを言っていく。それが日本サッカー界に必要なこと」とは黒田監督。会心の勝利なのに、サッカー界であまり耳にしない「正義と悪」という言葉が出てきたのは、残念だった。