オリックス西川龍馬V弾「いい結果につながった」交流戦5度目の決勝打

AI要約

オリックスの西川選手が決勝3ランホームランを打ち、連敗を止める活躍を見せた。

敦賀気比高校出身の西川選手は、交流戦で大活躍を見せる中、新しいバットを試していることも明かした。

オリックスは交流戦で勝ち越しを決め、リーグ首位との差を縮めるべく最後まで粘り強く戦っている。

オリックス西川龍馬V弾「いい結果につながった」交流戦5度目の決勝打

(日本生命セ・パ交流戦、オリックス9ー3ヤクルト、2回戦、1勝1敗、15日、京セラ)右翼手が足を止め、打球を見送った。オリックスの〝西川くん〟は、一塁を回ったところで右手を高々と挙げた。決勝3ランで連敗を止め、本拠地初のお立ち台に上がった。

「思い切っていった結果、いい結果につながった」

■「大阪代表バファローズ高校」開催

ヤクルト3連戦は特別イベント「大阪代表バファローズ高校」が開催され、オリ戦士の攻撃時の選手紹介は「くん」付けで高校野球風にコールされる。その中で福井・敦賀気比高が生んだ天才打者がひと振りで試合を決めた。

1点を先制された直後の三回。太田の適時打で追い付くと、先発・サイスニードの高めの直球を一閃した。これが交流戦で5度目の決勝打となり、チームトップの今季24打点目。打線は今季最多の19安打、同タイの9得点と爆発した。好調の4番に中嶋監督は「一気にいってほしいところで打ってくれたのは大きい」とうなずいた。

飽くなき探求心の持ち主だ。12日から打撃練習でグリップ部分がおのの柄型をした「アックスバット」を使用し始めた。メジャーで愛用する選手も多い〝新相棒〟を試合で使う予定はないというが「遊び心というか、ちょっと使ってみたくて。(打った感じが)全然違う」。

バットのモデルは米大リーグ、ドジャースのムーキー・ベッツ。大谷の同僚で、シーズンMVPや首位打者など数々のタイトルを受賞してきたスーパースター。メジャーの試合を「よく見る」という西川にとって憧れであり、目標のような存在。左右で違いはあるが「あれだけコンタクトできて長打も打てるし、魅力的」と理想の打者像の一人だ。

チームは10勝7敗で、1試合を残して2年連続の交流戦勝ち越しを決めた。リーグ首位のソフトバンクとの差は大きいが、高校球児のように最後まであきらめない。「このまま自分のスイングができれば」と意気込んだ西川が先頭に立って打線を引っ張る。(織原祥平)