大山悠輔、青柳晃洋、ノイジーがファーム調整も…「阪神が優勝争いの本命」の理由は

AI要約

阪神の主力選手たちが不調でファームで調整中。特に新外国人のゲラは制球が甘くなり痛打を浴びるようになり、ファーム降格となった。

青柳晃洋も制球に苦しみ、エース復権を目指してファーム調整中。投手陣は質、量共にトップクラスだが、主力選手の不調が続いている。

大山悠輔、シェルドン・ノイジー、佐藤輝明の打撃も振るわず、不振から抜け出すためにファーム調整を行っている。

大山悠輔、青柳晃洋、ノイジーがファーム調整も…「阪神が優勝争いの本命」の理由は

 長いペナントレースは思い描いたとおりに事が運ばない。ただ、ここまで誤算が相次ぐとは思わなかっただろう。阪神は大山悠輔、シェルドン・ノイジー、青柳晃洋、ハビー・ゲラと主力選手たちが不調によりファームで調整している。

 新外国人のゲラは150キロ中盤の直球とキレ味鋭いスライダーを武器に、3、4月は14試合登板で0勝1敗5セーブ7ホールドをマーク。元野手でフィールディング、牽制の技術も高い。ブルペンの中心で稼働していたが、5月に入ると制球が甘くなり痛打を浴びる場面が目立つように。5月26日の巨人戦(甲子園)で岡本和真に9回同点ソロを被弾すると、31日のロッテ戦(ZOZOマリン)も9回一死満塁で高部瑛斗に左犠飛で同点に追いつかれた。6月4日の楽天戦(甲子園)でも同点の延長10回に登板し、2本の適時打を浴びて3敗目。ファーム降格が決まった。

 青柳は昨年8勝6敗、防御率4.57と悔しい結果に終わった。2021、22年と2年連続最多勝に輝いた青柳はエース復権を目指し、今季は2年連続開幕投手を務めたが、制球に苦しみ本来のリズムで投げられない登板が続く。8試合登板で1勝3敗、防御率3.83。6月1日から3度目のファーム調整となった。

 投手陣は質、量共に12球団トップラスを誇る。青柳、ゲラの穴を埋める人材がそろっているが、もっとも大きな誤算が大山の深刻な打撃不振だ。昨季は全143試合出場で四番を務めて最多出塁率(.403)のタイトルを獲得したが、今季は打率.199、3本塁打、19打点と不調から抜け出せない。6月5日にファーム降格が決まり、実戦に出場せず打撃フォームの見直し、心身のコンディション調整に専念している。昨季のCS、日本シリーズで勝負強さを発揮したノイジーも打率.244、1本塁打、8打点、得点圏打率.125と振るわず5月27日に登録抹消。佐藤輝明も攻守に精彩を欠き、5月15日から約3週間ファームで汗を流し、6月7日に一軍昇格した。