【函館競輪G3 万博協賛ミリオンナイトカップ 3日目】大量落車を尻目に阿部が快勝「車が伸びていた」

AI要約

4月高知以来、3度目のG3制覇を狙う阿部将大が、準決勝と決勝で抜群のレース内容を見せて勝ち上がった。

準決勝では鈴木玄人ら強豪を抑えて力強く押し切り、決勝でも単騎戦で脚の仕上がりを見せつけて3度目のG3優勝を果たした。

阿部は3日間を通じて好回転の捲りを展開し、状態が上々だと自己評価している。

【函館競輪G3 万博協賛ミリオンナイトカップ 3日目】大量落車を尻目に阿部が快勝「車が伸びていた」

 <函館3日目12R>

 4月高知以来、3度目のG3制覇を狙う阿部将大(27=大分・117期)が、抜群のレース内容で勝ち上がってきた。

 準決勝は打鐘で先頭に立つと、酒井雄多―星野洋輝―伊藤大志を出して中団確保に出た。「取れるならそこ(3番手)を取ろうかと思ったが、引いて行けるところから行こう」と、4番手の位置で折り合ったのはラスト1周。鈴木玄人が捲って来ると、一発けん制してから2角捲り。星野のブロックを楽々と乗り越えると、後続がもつれて最終2センターで6人が転倒するアクシデント。捲った阿部は大量落車を尻目に力強く押し切った。

 初日特選は中川誠一郎に差されたが、3日間とも好回転の捲りを放ち手応えは十分。「(準決勝は)車が伸びていたし星野君のけん制の動きも見えていた。(今シリーズは)先行していないので状態は分からないが、鋭い捲りが出ているので上々だと思う」と好感触をつかんだ。

 決勝は単騎戦になったが、脚の仕上がりは明らかに一枚上。個の力で3度目のG3優勝をつかみ取る。