貧打阪神の”救世主”になるか 起爆剤として期待される2軍の巧打者たち

AI要約

阪神は楽天戦での敗戦で交流戦戦績が1勝7敗となり、得点力不足が深刻な課題となっている。佐藤輝明が1軍昇格し、豊田寛や野口恭佑、井上広大など2軍で活躍する若手選手たちが期待される。

岡田監督の布陣の工夫もハマらず、阪神は得点が少なく守備でも精彩を欠く状況。3年目の豊田寛や、支配下登録を勝ち取った野口恭佑、既に1軍出場経験のある若虎・井上広大など、2軍で猛アピールを見せている若手の活躍が期待されている。

阪神は交流戦での不振が続いており、得点力不足が改善されなければさらなる敗戦が予想される。若手選手たちの1軍での活躍がチームに勢いをもたらすことが期待される。

貧打阪神の”救世主”になるか 起爆剤として期待される2軍の巧打者たち

 6月6日の楽天戦に1-4で敗戦した阪神。交流戦は1勝7敗と大きく負け越しており、ついに貯金も底をついて勝率は5割になった。阪神がとにかく勝てない要因として得点力不足が挙げられる。最近5試合の平均得点は1.4点。2点取られれば敗戦濃厚という数字だ。

 岡田彰布監督も昨シーズンは不動の4番として起用した大山悠輔を外したり、近本光司を4番で使ったりなど手は尽くしているが、いずれの策もハマっているとは言い難い。そのため、守備で精彩を欠くシーンが目立ち、5月中旬に登録抹消された佐藤輝明を7日に昇格させることを決めた。

 佐藤は2軍で打率.318、2本塁打と状態は良く、打線の起爆剤として期待されるが、2軍には状態の良い選手は佐藤以外にも多い。まず佐藤と一緒に1軍昇格が告げられた3年目の豊田寛だ。

 豊田は打率.331、出塁率.397と好成績を残しており、直近の3試合でも連続でマルチ安打を放つなど状態は上向いている。昨シーズンは1軍でプレーする機会がなかっただけに、その鬱憤を晴らす大暴れに期待したい。

 次に野口恭佑。育成選手として入団したが2軍で結果を残して昨シーズンのオフに支配下登録を勝ち取った野口は、春季キャンプに初1軍スタートで臨んだ。岡田監督からの期待も高かったが、オープン戦で思うような活躍ができずに2軍降格を言い渡された。それでも、2軍では一時は打率を3割台に乗せており、今も多少下がってしまったが打率.294と2割後半をキープしている。

 また、豊田や野口とは違い、すでに今シーズン1軍でプレーした22歳の若虎・井上広大も調子が良い。2軍で絶好調だった井上は5月上旬に1軍昇格を果たし、タイムリーヒットを打ったりと勝利に貢献するシーンも見られ、存在感を発揮した。2軍降格後も打率は.331と調子の良さは健在。すぐに1軍で活躍する姿を見られるかもしれない。

 チーム状態は悪くても生きの良い選手は2軍に少なくない阪神。2軍で猛アピールを見せる選手が、1軍でどのように活躍するのか楽しみだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]