笹生優花が全米女子オープンVで五輪代表に前進、2番手争いは大接戦に…古江彩佳「精いっぱい頑張る」

AI要約

ゴルフでパリ五輪の日本代表争いが佳境を迎えている。笹生優花が全米女子オープン選手権で優勝し、代表入りに大きく前進。女子代表権争いが激化している。

男子代表では松山英樹が頭一つ抜けたポジションで、日本代表としての出場権をほぼ確保。中島啓太が日本勢2位で代表権を狙う。

世界ランキングを基にした五輪ランキングでの争いが激化しており、最終決戦は全米女子プロ選手権。選手たちは五輪を目指して精いっぱい頑張っている。

 ゴルフでパリ五輪の日本代表争いが佳境を迎えている。男子は17日付、女子は24日付の世界ランキングを基にした五輪ランキングで、それぞれ出場60人が決まる。基本的には各国・地域の上位2人まで出場権を手にする。女子は、笹生優花が全米女子オープン選手権で2度目の優勝を飾り、代表入りに大きく前進した。(ロサンゼルス支局 帯津智昭、ニューヨーク支局 平沢祐、写真も)

 3日付で発表された世界ランキングで、前週30位だった笹生は日本勢トップの6位に浮上した。2021年の東京五輪には、母の出身国であるフィリピン代表として出場したが、その後に父の母国である日本国籍を選択。パリでは日本代表入りを目指す。

 2番手争いは接戦だ。東京五輪代表の畑岡奈紗が19位につけ、古江彩佳、山下美夢有が追う。出場権争いは残り3週。その締めくくりには今季メジャー第3戦、全米女子プロ選手権があり、古江、山下が逆転する可能性は残されている。

 古江は、全米女子オープンの最終ラウンドでもランキングを意識していたといい、6位に食い込んだ。「五輪に向けては残り少ない。一つ一つが大事。精いっぱい頑張りたい」と話す。

 男子は、東京五輪4位の松山英樹が頭一つ抜けている。2月のジェネシス招待で米ツアー2年ぶりの勝利を挙げ、最新ランキングでは日本勢トップの15位。日本代表の丸山茂樹監督も「当確」と位置づけている。

 昨季の日本ツアー賞金王に輝いた中島啓太が日本勢2位で、代表入り圏内にいる。今季は欧州ツアーを主戦場とし、3月に初優勝を果たした。「日本代表のユニホームを着て戦いたい」と意欲を口にしている。