元巨人ビエイラ、2週間で2度目の“戦力外” わずか1登板でオリオールズのメジャー40人枠から外される MLBの厳しい現実

AI要約

ビエイラ投手がオリオールズのメジャー40人枠から外れ、事実上の戦力外となった。

メジャー復帰後も調子を上げられず、制球難も露呈している。

最速166キロの剛速球を持つビエイラだが、米球界復帰後は調子を落としている。

元巨人ビエイラ、2週間で2度目の“戦力外” わずか1登板でオリオールズのメジャー40人枠から外される MLBの厳しい現実

 元巨人の剛腕チアゴ・ビエイラ投手(31)が3日(日本時間4日)、所属していたオリオールズのメジャー40人枠から外され、事実上の戦力外となった。同投手は5月20日にブルワーズのメジャー40人枠から外されており、メジャーの厳しさに直面している。

 ブラジル出身のビエイラは17年にマリナーズでメジャーデビュー。18、19年のホワイトソックスをへて20年に来日。3年間所属した巨人では、NPB最速166キロの剛速球を武器に臨時クローザーを務めるなど、通算92登板、0勝6敗19セーブ、3ホールド、防御率3・61の成績を残した。

 22年オフにブルワーズとマイナー契約で合意し、9月に4年ぶりのメジャー復帰を果たして2試合を投げた。今季は開幕からブルワーズの一員としてベンチ入りし、4月7日のマリナーズ戦で3イニングのロングリリーフで6年ぶり2度目のセーブを記録。しかし、16登板で防御率5・64と精彩を欠き、5月20日に事実上の戦力外通告を受けた。

 ウェーバー公示期間中にオリオーズが獲得に動き、5月25日にトレード成立。同27日のレッドソックス戦で11―0の八回からマウンドに上がったが、いきなり3者連続四球で無死満塁とし。走者一掃の三塁打、さらに四球を与えたところで降板。26球のうちストライクはわずか9球という制球難で1死も奪えず、強制終了となった。結果的にこの1登板だけで戦力外と判断された。

 NPBでは最速166キロ、メジャーでは19年6月に最速の164キロをマークしているビエイラ。しかし、23年の米球界復帰以降は全495球のうち160キロ超えはわずか8球。最速球は161キロにとどまっている。