高木豊さん、逆方向への安打目立つ阿部巨人 立岡は2番に、新助っ人ヘルナンデスは5番に置く手も 

AI要約

巨人が西武を7―1で破り、打球の方向の重要性を証明した試合だった。

立岡の先制打やヘルナンデスの貢献など、打線が連打を生み出し、勝利に貢献した。

ヘルナンデスの成長や、立岡を2番に起用する可能性について期待が寄せられている。

高木豊さん、逆方向への安打目立つ阿部巨人 立岡は2番に、新助っ人ヘルナンデスは5番に置く手も 

◆日本生命セ・パ交流戦 西武1―7巨人(2日・ベルーナドーム)

 私の持論だが「打球の方向の先に勝利がある」。丸を始めとして3人が猛打賞で、今季最多タイの14安打のうち、センターから逆方向へのヒットが実に11本あった。阿部監督がキャンプから望んでいた打撃が見事に実践された結果の勝利だ。

 中でも一番の立役者は5回、先制打の立岡。2死になってでも小林にバントで走者を二塁に送らせたのは、立岡への信頼の証し。それに応える、お手本のような左翼へのタイムリーだった。

 5回にバントを挟んで5連打。7回にも4連打。相手投手の力量にも原因はあるにせよ、感心したのはヘルナンデス。いろんなタイプの投手と対戦する中で、欲を出して大振りをせず、ミート中心の打撃をしている。外へのスライダーをきっちりと見極めながらヒットにできる球にアジャストする。彼のつなぎのバッティングが連打をもたらしていると言っても過言ではない。頼もしい限りだ。

 ヘルナンデスがもう少し、日本の投手に慣れてきたら、岡本和の後ろの5番に置く手もある。そしてこれからの戦いのキーマンになる可能性がある2番に、立岡を持ってきてはどうだろうか。この日のような、つながりのある打線が期待できる。(スポーツ報知評論家・高木 豊)