「あのプレーが彼のためになる」ソフトバンク本多雄一コーチが説く試合でしか得られない経験の大切さ 初スタメンの二塁手に注ぐ視線

AI要約

プロ入り後初スタメンで二塁を守ったソフトバンクの仲田慶介内野手について、本多雄一内野守備走塁兼作戦コーチがナイスプレーと評価する一方、プレーの課題も指摘。

本多コーチが強調する仲田の試合での経験。成功と失敗から成長していくプロセス。

初スタメンでの成長が期待される仲田慶介内野手の姿。

「あのプレーが彼のためになる」ソフトバンク本多雄一コーチが説く試合でしか得られない経験の大切さ 初スタメンの二塁手に注ぐ視線

 ◆日本生命セ・パ交流戦 ソフトバンク5×―3広島(2日、みずほペイペイドーム)

 プロ入り後初スタメンで二塁を守ったソフトバンクの仲田慶介内野手(24)。現役時代は二塁手で、この日の仲田の様子を見守っていた本多雄一内野守備走塁兼作戦コーチ(39)はこの日の仲田の守備は「ナイスプレー」と総括した。

 本多コーチが挙げたワンプレーがある。3回、1死一塁で矢野が投手と一塁の間を狙ってプッシュ気味にセーフティバントを仕掛けた。和田毅が打球を処理、仲田は一塁にカバーに入り、打者走者をアウトにした。「練習で『来るよ』って話しても試合で起こってみないと本人は実感しない。全てが彼の経験。そういう意味だとあのプレーが彼のためになる。矢野には感謝」。本多コーチが強調したのは、試合でしか得られない経験の大切さだった。

 一方で、この試合では仲田が絡むプレーで、二つ併殺を取り損ねた。その中で「強いて言うなら」と課題を指摘したのは6回1死一、二塁の場面。小園が二ゴロを打ち、4―6―3の併殺とみられたが、打者走者はセーフとなった。「打者の足、これくらいのタイムを出さないとゲッツー取れないよっていうのを分かってほしい。セカンドゲッツーは取ってなんぼ。仲田だからしょうがないか、じゃ許せないんですよ。これからコミュニケーションを取って詰めていかなければいけない」とプロとしての厳しさも口にした。

 成功体験と失敗体験。そのどちらも全ての経験が仲田のためになっている。初スタメンは大きな成長につながる試合だった。(大橋昂平)