昨夏甲子園を沸かせた鳥栖工「仮面ライダー兄弟」の弟が急成長! 驚異の2400回転ストレートで再び聖地へ!【野球部訪問】

AI要約

鳥栖工の松延 響は、昨夏の甲子園で兄・松延 晶音との“仮面ライダー兄弟”バッテリーとして注目を集めた。1年生ながら144キロの速球を投げ、甲子園での一勝に貢献した。

松延のボールの回転数はなんと2409rpmであり、MLBやNPB選手よりも高い回転数を記録している。

大坪慎一監督は選手たちの成長を促すために新しいトレーニングを導入し、松延も回転数を活かすための練習に取り組んでいる。

昨夏甲子園を沸かせた鳥栖工「仮面ライダー兄弟」の弟が急成長! 驚異の2400回転ストレートで再び聖地へ!【野球部訪問】

鳥栖工の松延 響は、昨夏の甲子園で兄・松延 晶音との“仮面ライダー兄弟”バッテリーとして注目を集めた。1年生ながら144キロの速球を投げ、甲子園での一勝に貢献した松延。

そんな松延の魅力は、プロ野球でも通用するずば抜けたボールの回転数である。回転数とは、ボールが1分間に何回転したかを示し、回転数が多いほど球の伸びやキレが増すとされている。佐賀県の高野連と佐賀大学が共同で各校の投手の回転数を計測して各高校にフィードバックをし、佐賀の高校球児のレベルアップにつなげようとするプロジェクトの一環で、松延も回転数を正式に計測された。

その結果松延の回転数はなんと2409rpmだったのだ。MLB、NPBの選手を指導してきた林泰祐トレーナーは、「MLBの平均でも2250~2350rpm、NPB平均は2200rpmほどですので、回転数2400rpmを超えたらすごいことです」と話す。このずば抜けた回転数こそが松延の武器である。

松延も自分の武器を十分理解している。「まっすぐのキレを一球一球確認しながら丁寧に投げることを心がけています。練習から試合を意識し、一球一球を大切にしています」と語るように回転数を意識している。

また冬の間、松延をはじめ選手たちの成長をさらに促すために、大坪慎一監督は新しいトレーニング方法を導入した。同校の陸上部の先生と協力し、体の使い方や走り方を学ばせたのである。

「走るっていうのは野球も共通するので。陸上部と一緒に練習することで、体の使い方が改善されます」と大坪監督は語る。短距離走の技術を取り入れることによって、球のスピードとキレの向上も見込まれるため、松延のピッチングを進化させるトレーニングになったに違いない。

そんな松延のもう一つの武器は『人間性』だ。大坪監督は人間性があれば野球の技術も上がると考えているが、松延については、

「練習に対する態度、取り組みがとても良く、自立しているので、自分で考えてやることができる選手です。私が色々心配するようなところはないです」と信頼を寄せる。

昨夏は甲子園で一勝した鳥栖工だが、「今年は甲子園で二勝以上を目指したい」と話す松延。その先にはプロ野球選手になるという明確な目標がある。

「山本由伸選手(ドジャース)のようなピッチャーになりたい。気持ちの強さや、変化球のキレとかもそうですけど、真っ直ぐも速いのでそういうところでも憧れています。」と語る。

2409rpmというずば抜けた回転数だけでも、そのポテンシャルが伺える松延。将来のスター候補生にぜひ注目してほしい。