不眠症対策には「逆説的」方法も効果的? 試してみたい3つの方法

AI要約

米国の成人およそ3人に1人が十分な睡眠をとっていない。さらに、米疾病対策センター(CDC)による調査では、思春期の若者たちも睡眠不足に悩まされており、健康やウェルビーイングに影響する可能性がある。

睡眠不足は依然として大きな問題であり、対策を講じる必要がある。今後は個々の問題に合わせた戦略が必要であり、寝姿勢や認知行動療法(CBT-I)などのアプローチが効果的であるとされる。

CBT-Iは不眠症につながる思考や感情、行動のサイクルを断ち切り、再構築することを目的とし、リラックスするためのトレーニングも重要視されている。

不眠症対策には「逆説的」方法も効果的? 試してみたい3つの方法

米国の成人およそ3人に1人が十分な睡眠をとっていないことは、以前から伝えられている。さらに、米疾病対策センター(CDC)の調査によると、思春期の若者たちも多くが睡眠不足に悩まされており、そうした状態は今後、彼らの健康やウェルビーイング(幸福感)に大きく影響する可能性がある。

睡眠不足は依然として大きな問題だ。中には、この問題と闘う努力そのものが「無駄のように感じられることがある」という人もいるだろう。そのことが示すのは、この問題には必ずしも、「すべての人に適した方法」があるわけではないということだ。

私たちが自分の問題を改善するためには、個別に戦略を立てる必要があるのかもしれない。検討すべきもの1つとされているのが、寝姿勢だ。Journal of Sensorsに発表された研究結果によれば、横向きで寝る人は仰向けで寝る人よりも熟睡できており、睡眠中に寝返りが多い人は睡眠の質が低くなると考えられるという(調査は睡眠に問題がない人を対象に実施)。

以下、これまでの研究から、効果に期待できそうなその他3つの方法を紹介する。

■1. 不眠症のための認知行動療法(CBT-I)

米国立衛生研究所(NIH)は、不眠症は「入眠障害があり(寝つきが悪い)、中途覚醒(睡眠中に何度も目が覚める)、質の高い眠りが取れなといった問題があること」だと定義している。

睡眠障害のなかでも一般的なものだとされるこの状態にある人は、日中の活動にも影響を受けている可能性がある。状態を改善するには、睡眠をとるタイミングや眠るための適切な環境を整えること以外にも、対策を講じる必要があるだろう。

米国立睡眠財団によると、効果的な治療法になると考えられるのが、「CBT-I」だ。この療法は、短期、慢性の不眠症のどちらにも効果的だとみられている。

重要なことは、不眠症を含む睡眠の問題を総合的に捉え、原因になっている根本的な問題に対処することだ。CBT-I は不眠症につながっている思考と感情、行動のサイクルを断ち切り、再構築することに焦点を当てている。

特に重視しているのは、呼吸法、瞑想、マインドフルネスの練習など、リラックスするためのトレーニングだ。