もはや底抜け。鹿児島県警の内部文書漏えいは巡査長に続き、前最高幹部まで…あいつぐ警官逮捕。県警トップは前日の県議会で「不祥事の一因はコロナ」と答弁

AI要約

鹿児島県警の元最高幹部が職務上の秘密を漏らし逮捕された事件について、動機や目的が不明瞭で県警の説明責任が問われている。最近の逮捕事件も含め、県警のイメージが損なわれていることが指摘されている。

野川本部長の逮捕に続き、県民や県警内部からも不信感が募る中、県警の透明性や責任感に疑問が持たれている。県民の信頼を回復するためにも、徹底検証と適切な対策が求められている。

事件の影響で県警内外に不満や憤りが広がっており、県警の対応が問題視されている。適切な措置と改善策を講じることが、今後の県警の信頼回復に不可欠である。

もはや底抜け。鹿児島県警の内部文書漏えいは巡査長に続き、前最高幹部まで…あいつぐ警官逮捕。県警トップは前日の県議会で「不祥事の一因はコロナ」と答弁

 鹿児島県警は31日、職務上知り得た秘密を職を退いた後に漏らしたとして、3月まで県警本部生活安全部長を務めた元警視正、職業不詳の男(60)=鹿児島市紫原5丁目=を国家公務員法(守秘義務)違反容疑で逮捕した。県警は「捜査に支障がある」として認否を明らかにしていない。最高幹部の一人である生活安全部長経験者の逮捕は極めて異例。

◇解説=徹底検証急ぎ、県民納得の対策を

 鹿児島県警の最高幹部だった一人が内部情報を第三者に漏らしたとされる事件は、逮捕直後とはいえ、動機や目的が全く明らかにされず、県警が説明責任を果たしたとは言えない。共犯関係にはないとしながらも、4月には別の元巡査長が情報漏えい容疑で逮捕されたばかりだ。「県警の底が抜けた」と言っても過言ではない。徹底検証を急ぎ、県民が納得できる対策を打ち出す必要がある。

 4月以降、不同意わいせつと盗撮の疑いでも現職警察官が逮捕された。野川明輝本部長は30日の県議会代表質問で「コロナ禍で人間関係が希薄になったため」と一因を挙げたが、県民からは「本気で言っているのか」とあきれる声が聞かれた。今回の逮捕はその発言翌日の出来事で、自浄能力に疑問符が付く。

 逮捕後の記者会見に野川本部長の姿はなく、コメントが代読された。県民はおろか、県警内部からも「これまでの県警の謝罪姿勢こそ現場の士気を下げている」という不満の声が漏れる。おごりはないか。これ以上、県民の失望を広げるべきではない。