Bリーグファイナルの会場、なぜ横浜アリーナ? 沖縄でも広島でもなく 運営の総責任者に聞いてみた

AI要約

琉球ゴールデンキングスはBリーグ1部年間王者に王手をかける最終第3戦に臨む。ファイナルは横浜アリーナで開催される理由についてBリーグの増田匡彦常務理事が説明。

Bリーグは2026年まではセントラルでファイナルを開催し、ブランディングを高めるための施策を取っている。

横浜アリーナでのファイナルは1万人以上が来場し、試合開始時間の設定次第では沖縄からのファンも参加可能な状況。しかし、試合時間の調整が難しい点に加え、沖縄のファンへの配慮も述べられた。

Bリーグファイナルの会場、なぜ横浜アリーナ? 沖縄でも広島でもなく 運営の総責任者に聞いてみた

 連覇まで、あと1勝ー。プロバスケットボールBリーグ1部の年間王者に王手をかけた琉球ゴールデンキングスは28日午後7時5分から、神奈川県の横浜アリーナで、広島ドラゴンフライズとの最終第3戦に臨む。県民の応援も一段と熱を帯びる中、ふと、ある疑問が湧いた。なぜ、ファイナルは沖縄でも広島でもなく、横浜で開催するのか。運営の総責任者であるBリーグの増田匡彦常務理事に聞いてみた。(デジタル編集部・川野百合子)

 -Bリーグファイナルの会場はなぜ、沖縄でも広島でもなく、横浜アリーナなんですか? 

 「沖縄には、沖縄アリーナという素晴らしい施設があるから、そう疑問に思うかもしれませんね。ただ、チームによっては体育館が会場で、3千~4千人くらいしか入らない所もあります。このため、Bリーグは2026年まではセントラル(中央)でファイナルを開催するという方針を決めています。会場を一つにすることでブランディングを高めていきたいと考えています」

 「1万人以上が収容できる会場を確保するためには、2年前には利用を申し込み、場所を確保しないといけない点もあります。スケジュール的に2024~25シーズンについてはほぼ決まりつつあり、2025~26シーズンについてもそろそろ申し込まないといけなくなります。ありがたいことに今では8千人が集まる、客席が満員になるという状態が出てきましたが、ワールドカップ前にはなかなか満員にならないときもありました。そういう場合に、その都度会場を変えられない難しさがあります。地上波の中継もある中で、ファイナルにふさわしい、施設のスペック(仕様)のしっかりした会場で実施することで、まずはプレゼンスを高めていきたいと考えています」

 ーなるほど。沖縄アリーナのようなホーム施設を持たないチームがあるためですね。横浜アリーナでのファイナルでは1万人以上入っているのでしょうか? 

 「そうですね、1日目は1万2千人以上、2日目は1万3千人以上が来てくれました。ありがたいことに、多くの方々に遠くまで来ていただいています。2試合とも試合開始時間が正午やお昼過ぎの時間だったので、沖縄からは朝一の飛行機の便で来ても、ぎりぎりだと思います。前日から入るファンの方もいたかなと思います。大変なのは承知していますが、それを考えて試合時間を設定することもできないので....。本当に沖縄のファンの皆さんには申し訳ないと思っています」