鹿児島県 ペット同室避難訓練も 飼い主自身が「命を守る努力して」

AI要約

名瀬運動公園体育館での県防災訓練ではペットの同室避難訓練が行われた。避難所の運営や準備について詳細に記述。参加者の体験談も紹介。

訓練に参加した20人とペットたちの様子や避難方法、ウサギを持参した参加者の経験談を紹介。

久野会長が飼い主に対し、夜間の災害への対応や準備の重要性を訴えた。

鹿児島県 ペット同室避難訓練も 飼い主自身が「命を守る努力して」

 名瀬運動公園体育館では、県防災訓練の一環としてペットの同室避難訓練も行われた。1月に発足した「奄美大島ペット防災の会」(久野優子会長)と同市が今月14日に結んだ「災害時におけるペット同室避難に関する協定」に基づくもので、同会が運営を行った。

 午前8時の緊急地震速報、8時5分の大津波警報を受け、8時20分頃からペットキャリーを手にした飼い主が姿を現した。

 同会が行う避難所の運営は、避難した住民全員で協力して行うもの。施設の安全確認や設備点検、開設準備まで現地で役割を決めて行った。

 訓練に参加したのはネコ7匹(想定含む)、ウサギ3匹を同伴した約20人。動物ごとにエリア分けし、2㍍四方ほどの簡易テントが個室避難のスペース、20世帯の避難を想定した。

 ウサギの一種ホーランド・ロップを連れて参加した同市名瀬港町の小室達真さん(27)は「過去の津波警報発令時に、ペットを連れマンションの最上階へ避難した。経験を基にエサや暑さ対策の保冷材など万全の準備をした」と話した。

 久野会長は「夜間の災害発生への対応や資材搬送など課題も多い。飼い主自身が家族(ペット)の命を守る努力をしてほしい」と訴えた。