カターレ1回戦突破、関西大に3-0 サッカー天皇杯、次戦は再び神戸と

AI要約

富山県代表のJ3カターレ富山が天皇杯で関西大に3-0で勝利し、次の対戦相手は昨季J1王者の神戸となる。

試合ではDF西矢がプロ初得点を挙げ、勝利に貢献。彼は幼少期からのライバルとの兄を持ち、プロでの活躍を目指している。

次の試合に向けて、富山の選手たちは一戦一戦しっかりと戦い、神戸に勝利する意気込みを見せている。

カターレ1回戦突破、関西大に3-0 サッカー天皇杯、次戦は再び神戸と

 サッカーの第104回天皇杯全日本選手権は26日、各地で1回戦を行い、県代表のJ3カターレ富山は高岡市の高岡スポーツコアで、大阪府代表の関西大に3-0で完勝した。2回戦は6月12日午後7時から、神戸市のノエビアスタジアム神戸で昨季J1王者の神戸と対戦する。

 富山は前半23分、MF瀬良がペナルティーエリア内で倒されてPKを獲得。FWマテウスレイリアのキックが外れたが、DF西矢がこぼれ球に詰めて先制した。

 その4分後、ゴール前の混戦からMF佐々木(富山市出身)が押し込んで追加点を奪った。後半は42分にMF高橋が横パスをダイレクトで合わせ、3点目を決めた。

西矢先制、攻守に躍動

 富山の大卒ルーキーのDF西矢が、プロ初得点となる先制ゴールを奪い、勝利の立役者となった。「やっとファンの前で点を決められた」と喜んだ。

 前半23分、富山が獲得したPKで味方のキックはポストを直撃。跳ね返ったボールに鋭く反応し、ゴール左上に豪快な一発を突き刺した。

 後半38分に交代するまで攻守に奮闘した。京都産業大時代に関西学生リーグ1部でしのぎを削った相手にプロの力を見せつけ、「相手に揺さぶられることなくサッカーができた」と手応えを語った。

 反骨心は人一倍強い。小学生時代に地元のJ1神戸のスクールに通ったが、ジュニアユースに上がれずクラブを離れた。一般入試で入った京都産業大では2軍からトップチームにはい上がり、4年時にインカレ準優勝に貢献。「幼い頃からのライバル」という2歳上の兄、健人はJ2藤枝でプレーしており、プロでもその背中を追い続ける。

 ルヴァン・カップ3回戦で神戸を撃破する大金星を挙げてから4日。天皇杯2回戦で再び神戸と相まみえることとなった。闘志あふれる22歳は「一戦一戦しっかり戦っていきたい」と力を込めた。