穂高有明の「絵本の小部屋こごみ」 暮らしに絵本届けて1年

AI要約

長野県安曇野市にある中古絵本書店「絵本の小部屋こごみ」が1周年を迎える。店主の小谷田照代さんが自宅で開いた小さな書店で、現在は約3500冊の児童書などを取り扱っている。

小谷田さんは昔から本が好きで、読み聞かせや調べ学習に適した中古絵本を扱っている。友人や知人から寄せられた本も販売している。

学校教諭として絵本の読み聞かせをすることに喜びを感じ、定年後に書店を開設。本を通じて人々が自分のスペースを作るきっかけになることを願っている。

穂高有明の「絵本の小部屋こごみ」 暮らしに絵本届けて1年

 長野県安曇野市穂高有明の中古絵本書店「絵本の小部屋こごみ」が6月3日でオープンから1周年を迎える。店主の元小学校教諭・小谷田照代さんが「自分をつくる大切な本と出合ってほしい」と、自宅の2部屋で開いた小さな書店だが、読み聞かせをする大人や絵本を探す親子連れなどが訪れている。現在の蔵書はバックヤードにある児童書なども含めて約3500冊で、オープン時の2倍に増えた。

 昔から「本の虫」だったという小谷田さん。新刊や、絶版・重版未定の絵本もあるが、読み聞かせや調べ学習に適した中古の絵本がそろっている。買い取りはしていないものの、友人や知人が寄せてくれた本も扱っている。

 大学生の時に出合っていない本が多いことに衝撃を受け、「本を届ける大人になろう」と考えたことが書店開設の原点になった。小学校教諭として学級担任をしていた時は、子供たちに絵本の読み聞かせを毎日していた。定年退職後に安曇野に移住し、図書室などの形態も考えたが「家に本があったほうがいい」との考えで書店を選択した。

 小谷田さんは1周年を前に「家に本を置くことで自分のスペースをつくってほしい。すてきな本を買ってもらえる人が増えれば」と願う。