富山交通、6月にもライドシェア 県内第1号、金曜・土曜に運行

AI要約

タクシー会社の富山交通が、日本版ライドシェアのサービスを富山市内で始めることが決定した。使用車両は5台で、金曜日と土曜日の午後4時から翌午前5時まで運行予定。

一般ドライバーが自家用車で送迎できるが、当面は富山交通が用意した車両を使う。ドライバーは社員として雇用され、安全教育も受ける。

富山運輸支局はライドシェア参入への意向調査を行い、富山交通には運行結果の報告を要求する予定。

 タクシー会社の富山交通(富山市双代町、土田英喜社長)は6月にも、一般ドライバーが有償で乗客を運ぶ「日本版ライドシェア」のサービスを富山市内で始める。県内のタクシー会社では第1号。国土交通省北陸信越運輸局富山運輸支局が23日に許可した。

 ライドシェアはタクシー会社が実施主体となり、タクシーが不足する曜日や時間帯に限り運行できる。富山交通の使用車両は5台で、毎週金曜日と土曜日の午後4時~翌午前5時台にサービスを提供する。運行開始は早くて6月7日となる見通し。

 一般ドライバーが自家用車で送迎することが認められているが、富山交通は利用者の不安を考慮し、当面は自社で用意した「白ナンバー」の車両を使う。ドライバーは社員として雇用契約を結び、安全教育を行う。配車アプリ「GO」で手配できる。

 土田社長によると、通院など高齢者の利用が増える平日午前にタクシーが不足しがちだという。「本当に足りない時間帯をライドシェアで補えるよう、運行可能時間帯について国交省に希望を伝えていきたい」と語った。

 富山運輸支局は6~7月、富山市内の事業者を対象にライドシェア参入への意向調査をする予定。富山交通には利用実績などの報告を求める。