「高1クライシス」の解決にも…テント設営などの共同作業通じて結束力アップ、長野高専でアウトドア授業

AI要約

長野高専でアウトドアの授業が行われ、学生たちはテント設営などを通じてチームワークを深めている。

授業は新入生の高1クライシス解消を目的としており、仲間との共同作業を通じて仲良くなっていく様子が描かれている。

今後は火おこしも挑戦し、さらにチームワークを養っていく予定。

「高1クライシス」の解決にも…テント設営などの共同作業通じて結束力アップ、長野高専でアウトドア授業

長野市の長野高専で22日、アウトドアの授業が行われました。

目的の一つが「高1クライシス」の打破です。

長野高専の前庭に集まった1年2組の学生たち。

「それでは、いつものようにひたすらじゃんけん!3回勝ったら並びます!」

「最初はグー」

じゃんけんから始まったのは、2年前から始まった「アウトドア」の授業です。

アウトドアアクティビティを通して、学びの土台となる仲間づくりや、課題解決力を養ってもらいたいと、井浦徹(いうらとおる)准教授が指導しています。

じゃんけんで、ランダムにチームを作ったあとは、さっそく、この日の課題、「テント」の設営にとりかかります。

「これが足?でしょ」

「あれ?これ前じゃないの?」

ほとんどの学生が、テントの設営は初体験!

にもかかわらず、井浦准教授はあえて組み立て方を説明しません。

「これ裏じゃね??」

「え、ガチやん!」

初めてチームを組んだクラスメイトと協力して、試行錯誤を重ねます。

「合ってるっぽい!」

「できた!」

実はこの授業、高校入学後、学習や生活など新しい環境になじめずに陥ってしまう、「高1クライシス」と呼ばれる問題を解決するアプローチの一つ。

クラスの中でもあまりコミュニケーションをとったことのない仲間との共同作業を通じ、チームワークなどを深めます。

井浦徹准教授:

「最初はぎこちない姿があったんですけど、やっぱり活動を通して、お互いのことを知り合って仲良くなっていく」

「社会の課題をチームで仲間と協力して解決していく力をアウトドアの授業を通して学んでほしいなと思います」

テントを完成させた後は、トランプタイム!

ひと仕事を終え、チーム内の雰囲気もいい感じです。

学生:

「みんなで話し合いながらできたのでスムーズにできました」

学生:

「普段関わらない友達と一緒にやったのも結構楽しかったなと」

学生:

「最初はどうしても遠慮とかあったりしたんですけど、片付けの時は素直に手伝ってって言える関係になりました」

授業では、今後、火おこしなどにも挑戦し、さらにチームワークを深めていく予定です。