400人が協力し手入れ りんご並木 小中学生や住民有志ら摘果や球根掘り出し【長野県】

AI要約

飯田市中心市街地のりんご並木で行われた手入れ作業に約400人が参加。飯田東中学校や3小学校の生徒らが協力してリンゴの摘果やチューリップの球根掘りを行った。

中学生が手本を示し、小学生と協力して作業を進めた。作業を通じて地域のつながりを深めることが目的とされている。

同会によるりんご並木に花を植える活動も行われ、約6000個のチューリップの球根が掘り出された。活動参加者は並木の美しい景観を守る思いを共有している。

400人が協力し手入れ  りんご並木  小中学生や住民有志ら摘果や球根掘り出し【長野県】

 長野県飯田市中心市街地のりんご並木で20日、飯田東中学校と追手町、浜井場、丸山の3小学校、住民有志らが合同で手入れ作業をした。汗ばむ陽気の中、総勢約400人が参加し、協力してリンゴの摘果やチューリップの球根掘りをした。

 飯田東中は年間を通じて並木の管理をしており、この日は全校生徒207人で摘果作業を実施。同校区の3小学校との交流事業として、3校の6年生110人も参加した。

 小中学生でグループをつくり、一緒になって作業を開始。中学生が摘み方の手本を見せ、小学生が中心の実を残して周囲の小さい実をはさみで切り取っていった。中学生が率先して実を探し、小学生が取りやすいよう枝を押さえたり、脚立を支えたりしていた。

 飯田東中2年の生徒(13)は「協力してできた。一緒に作業をすることで、来年東中に入学する6年生にりんご並木を守っていく思いを持ってもらえたら」と語った。

 中学生らの摘果作業に合わせ、中心市街地の住民や企業でつくる「りんご並木に花を植える会」はチューリップの球根掘りをした。2002年から並木にチューリップを植える活動を続けている。70人が参加し、約6000個の球根を掘り出した。中学生も草取りなどを手伝った。掘り起こした球根は11月頃に再び植える。

 同会の島田洋治会長(69)は「並木に花々が咲く姿は美しく、これからも景観を守っていきたい」と話した。