車の死角が事故に さらに「全く見えなかった」“蒸発現象”に注意 警察が現場を解説

AI要約

交差点での歩行者と車の事故を例に、安全運転の重要性が強調されている。歩行者の存在を確認するためにも、運転手は周囲への注意を怠らずに安全確認を行う必要がある。

交通事故は日常でも起こる可能性があるため、ドライバーは常に車の周囲を確認し、注意深く運転することが重要だ。信号機のある交差点でも周囲の状況に配慮し、安全運転を心がけることが必要である。

さらに、季節の変わり目には夜間の蒸発現象にも注意が必要だ。日没が早くなる時期には、視界が悪化する可能性が高まるため、夜間運転時は特に注意が必要である。

車の死角が事故に さらに「全く見えなかった」“蒸発現象”に注意 警察が現場を解説

9月21日から秋の全国交通安全運動が始まります。

この時期気を付けたい「ある現象」とは…?

山梨県富士吉田市内の交差点を捉えたドライブレコーダーの映像を見ると、青信号を右折しようとする軽乗用車と、横断歩道を歩く女性が確認できます。

次の瞬間、加速して右折した軽乗用車と女性が衝突…

女性は跳ね飛ばされ、左足首を骨折する大けがをしました。

なぜ、日中の見通しの良い交差点で事故が起きてしまったのでしょうか。

山梨県警の交通部トップ 和田弘記交通部長に事故の原因を聞きました。

西垣友香キャスター:

「明るい時間帯で見やすいと思うのになぜ事故が?」

山梨県警 和田弘記交通部長:

「交差点に入って対向の歩行者が自分の進路から外れ、対向車両が横断歩道の手前で停止しようとしたことから、自分に進路を譲ってくれたものと勘違いして、急ぎ交差点をショートカットして横断歩道を斜めに通過しようとしました」

「この時右前『ピラー(車の骨組み)』の死角にいた同方向の歩行者の発見が遅れ、結果として重傷事故となった事故です」

去年1年間に県内で起きた車と歩行者の交通事故は236件で、このうちの半数以上が交差点で起きています。

交差点事故のほとんどは横断歩道上で発生していて、死亡事故は4件に上っています。

運転手の安全確認が不十分なことや、わき見運転が主な事故の原因です。

山梨県警 和田弘記交通部長:

「信号機のある十字路交差点で右折する際には、どうしても対向車両に注意がいきがちですが、自転車や歩行者の飛び出しもありますので、周囲への注意を十分に行っていただきたいと思います」

少しの気の緩みで加害者になりかねない交通事故…

さらに日没の時間が早くなるこれからの季節は特に注意しなければならない現象があるといいます。

それが「蒸発現象」

山梨県警 交通企画課 長嶋秀和さん:

「時刻は午後7時になりました、完全に日が暮れています」

西垣友香キャスター:

「暗いですね…」