高岡の秋、盛り上げる 21、22日に祭り 「つくりもん」と「かかし」

AI要約

福岡地域の福岡町つくりもんまつりと中田地域の中田かかし祭が開催され、野菜造形物とかかし作りが大詰めを迎えた。

福岡地域では末広町が華やかなつくりもんを出品し、沖縄の守り神「シーサー」の作品が18体展示される。

中田地域では100体を超えるかかしが展示され、更生保護女性会中田支部が母親と子どもをモチーフに作品を制作している。

高岡の秋、盛り上げる 21、22日に祭り 「つくりもん」と「かかし」

 21、22日にともに開催される高岡市福岡地域の「福岡町つくりもんまつり」と、中田地域の「中田かかし祭」(いずれも富山新聞社後援)で、野菜造形物のつくりもんとかかし作りが大詰めを迎えた。住民は「高岡の秋の風物詩を盛り上げたい」と意気込んでいる。

  ●福岡・末広町、つくりもん華やか

 つくりもんを出品する福岡地域の末広町では、住民が福岡駅近くのテントに毎晩集まり、作業に精を出す。作品は2体一対の沖縄の守り神「シーサー」で、カボチャやニンジン、タマネギ、トウモロコシなどを組み合わせ、花形の麩(ふ)を使い、華やかに仕上げる。

 16日には、住民が顔や体の土台となる発泡スチロールを切り出し、野菜を埋め込んでバランスを確認した。河原裕之代表(49)は「みんなで集まって、話しながら作るのが楽しい。多くの人に見てもらえればうれしい」と笑顔を見せた。今年のまつりには18作品が出品される。

  ●中田、かかし趣向凝らす

 中田地域では8月中旬から、町内や団体のメンバーが自宅や公民館などに集まり、趣向を凝らしたかかしを作っている。今年は中田コミュニティセンター周辺と中田中央公園に100体を超える作品が一堂に会す。

 下山田公民館横の倉庫では、市更生保護女性会中田支部の会員8人が制作に励む。今年のモチーフは手をつないで見つめ合う母親と子どもで、更生保護女性会らしく母子の愛情の大切さを訴える作品となる。木枠に金網を巻いて胴体を作り、わらで手足を表現した。

 中田支部では、昨年制作した大相撲・朝乃山が佳作となり、前回入賞かかしと合わせて2作品が会場に並ぶ。河合利志子支部長(67)は「作り手のメッセージを感じながら、作品を楽しんでほしい」と話した。