秋田・美郷町の殺人未遂・放火事件 被告の女、初公判で「何も話したくない」 弁護側は無罪主張

AI要約

美郷町で起きた殺人未遂と放火の事件で、被告は交際相手を包丁で刺し、家を焼き、11棟を焼失させた。裁判では無罪を主張。

被告は不倫関係にあった男性に対し殺意はなかったと主張。火災は自然発火か第三者による可能性があるとの弁護。

裁判員裁判の初公判で被告は黙秘。判決は10月10日に予定されている。

秋田・美郷町の殺人未遂・放火事件 被告の女、初公判で「何も話したくない」 弁護側は無罪主張

秋田県美郷町で2022年5月、交際相手の男性を包丁で刺し殺そうとした上、家に火を付けて全焼させたとして、放火と殺人未遂の罪に問われている女の裁判員裁判が始まり、弁護側は無罪を主張した。

起訴されているのは、本籍が秋田県美郷町で、住居不定・無職の戸澤彩香被告(28)。

起訴状などによると、戸澤被告は2022年5月、当時同居していた男性の胸のあたりを刃渡り16センチの包丁で刺そうとした上、男性の家に火を付けて全焼させた罪に問われている。

この火事では、住宅や小屋など計11棟を焼いた。

17日に秋田地方裁判所で開かれた裁判員裁判の初公判で、戸澤被告は「何も話したくありません」と黙秘した。

冒頭陳述で検察は「被告は被害者の男性と不倫関係にあった。男性が別の女性とラブホテルにいるのを目撃し、友人にLINEで男性の殺害をほのめかす内容を送った」と指摘した。

一方、弁護側は「浮気された悲しみを伝えるために包丁を持ったが、殺意はなかった。火は洗濯乾燥機から自然発火したもので、放火だったとしても第三者による可能性がある」と無罪を主張した。

判決は10月10日に言い渡される。