【帯のアップサイクル】不要な着物の帯に新たな価値を 帯を小物やバッグなどに加工するハンドメイドブランド立ち上げた女性 きっかけはコロナ禍《新潟》
新潟のハンドメイドブランド「HANORIVE(ハノリブ)」代表の須藤和代さんが使われなくなった帯をアップサイクルして小物を手作りしている。
和代さんは帯の柄を組み合わせておしゃれなバッグやポーチを作り、日本文化を生活の中で楽しめるようにしている。
コロナ禍でマスク作りをきっかけに帯を使ったアップサイクルを始め、47歳でHANORIVEを立ち上げた。
思い出の残った帯や着物は着られることなく、しまわれたまま処分もできないという人が多いと言います。
そんな中、帯に新たな価値を見い出す新潟のハンドメイドブランドの裏側に密着しました。
花模様が美しいおしゃれなバッグ……。
上品なモチーフがアクセントになった便利なポーチ。
これらは全て使われなくなった帯を使って手作りされたものです。
須藤和代さん、50歳。 新潟のハンドメイドブランド「HANORIVE(ハノリブ)」代表として着物の帯のアップサイクルを行っています。
アップサイクルとは本来は捨てられるはずの製品に新たな価値を与えて再生すること。
HANORIVE(ハノリブ)はお客さんから使わなくなった着物の帯を引き取り、帯1本分につき約2か月の制作期間で様々な小物に加工。
日本文化である和柄を生活の中で気軽に楽しめるよう帯をアップサイクルしています。
〈HANORIVE 須藤和代さん〉
「帯ってオンリーワンというか大きい柄が背中に1つと前に2つあるんだけれども、その柄をどういう風に生かしてどういう風にしたらきれいになるかっていうのをパズルみたいに組み立てながらできるのがすごく楽しい。それをお客様に渡した時に『こんな風になるんだ』っていう感動みたいなのを見ると作ってて良かったな、うれしいなって思う」
和代さんが帯でアップサイクルを始めたきっかけはコロナ禍でした。
当時勤めていた会社の休業が続く中、合間の時間を使い動画サイトを見ながら、見様見真似でマスクを製作、マスク不足で困っていた親しい知人たちに配りました。
すると……
〈HANORIVE 須藤和代さん〉
「『家で眠ってる帯があるんだけどマスク作れるんだったらちょっとカバンとか作ってみてくれないかな』っていう話からどんどん発展していってしまって……」
周りの人に腕を認められた和代さんは15年勤めた食品会社を退職。
47歳でHANORIVE(ハノリブ)を立ち上げました。