熊本県内の渋滞箇所273カ所 前年比で10減 熊本市に6割超集中

AI要約

国土交通省や熊本県、熊本市などで構成する県交通渋滞対策協議会は10日、2024年9月時点の熊本県内の一般道の渋滞箇所を前年同月比10減の273カ所と選定した。

昨年9月時点の渋滞箇所は283カ所だったが、熊本市の国道3号や合志市の国道387号、宇城市の国道266号、天草市の国道324号など計10カ所を外した。

協議会は特に渋滞が深刻な箇所を特定し、効果的な緩和策につなげるため毎年開いている。

熊本県内の渋滞箇所273カ所 前年比で10減 熊本市に6割超集中

 国土交通省や熊本県、熊本市などで構成する県交通渋滞対策協議会は10日、2024年9月時点の熊本県内の一般道の渋滞箇所を前年同月比10減の273カ所と選定した。6割超の174カ所が熊本市内に集中している。同市東区の熊本河川国道事務所であった会議で報告した。

 渋滞箇所は▽平日の朝夕や休日昼間の平均速度が20キロ未満▽交差点での信号待ちの回数が3回以上─の基準で選定する。

 昨年9月時点の渋滞箇所は283カ所だったが、熊本市の国道3号(四方寄町)や合志市の国道387号(須屋高架橋)、宇城市の国道266号(松橋町松橋西)、天草市の国道324号(太田町)など計10カ所を外した。国道3号植木バイパスや熊本天草幹線道路の部分開通が主な要因。新たな渋滞箇所の選定はなかった。

 協議会の事務局を務める熊本河川国道事務所の横山朋弘計画課長は「主要道路の整備が進んだ場所で、着実に渋滞を解消できた。今後も自治体と連携し、ハード、ソフトの対策を加速させていきたい」と話した。

 協議会は特に渋滞が深刻な箇所を特定し、効果的な緩和策につなげるため毎年開いている。会議では大分、熊本両県を結ぶ中九州横断道路の整備状況や、熊本市中心部と九州自動車道のインターチェンジや熊本空港を高規格道路で結ぶ県と市の「10分・20分構想」の説明もあった。(樋口琢郎)