“鶏王国”からの使者が授業 三農恵拓高生、ブロイラー産業学ぶ

AI要約

岩手県北地方の養鶏業者や行政が主催する「鶏王国北いわて推進協議会」が、青森県立三本木農業恵拓高で「チキン出前講座」を開催した。

青森県内の高校生40人が参加し、ブロイラー産業について理解を深めた。

講座では丸鶏の解体実習や食卓に商品が届くまでの工程について学んだ生徒たちが、感謝の気持ちを述べた。

“鶏王国”からの使者が授業 三農恵拓高生、ブロイラー産業学ぶ

 岩手県北地方の養鶏業者や行政で組織する「鶏王国北いわて推進協議会」(杉原永康会長)は4日、青森県立三本木農業恵拓高(小泉朋雄校長)で「チキン出前講座」を開いた。動物科学科の生徒40人が参加し、丸鶏の解体実習などを通じて、県北地域で盛んなブロイラー産業に理解を深めた。

 青森県内の高校を対象とした出前講座は初めて。二戸地域振興センターやあべはんグループ(二戸市)のほか、同校を卒業したプライフーズ(八戸市)の社員が講師を務め、商品が食卓に届くまでの工程や、産業を取り巻く情勢について説明した。

 実習では、「五穀鶏」と「め・ぐ・み・ど・り」という種類の丸鶏が用意され、社員が包丁で解体。胸肉やささみなどさばいたそれぞれの部位を解説した。生徒たちは、包丁を使わずに部位をはがす作業を体験した。

 同科1年の葛西陽菜向さん(15)は「いろいろな人たちのおかげで、おいしい鶏肉を私たちが食べられていると改めて感じた」と話した。