大型商業施設マーゴ、入居テナントに人材派遣事業 社内託児新設、育児と両立

AI要約

岐阜県関市倉知の大型商業施設「マーゴ」は、入居するテナントへの人材派遣事業に乗り出し、保育士を採用して社内託児を開始。生産年齢人口の減少に対応し、人材の獲得競争に挑む。

マーゴは子育て支援プロジェクトとして、女性が子どもを預けて働く機会を提供。社内託児所を設け、女性社員の採用と定着を図る。

マーゴはテナントへの派遣を目指し、独自のモデルを構築。社内託児所を通じて、テナントの運営をサポートしていく意向。

大型商業施設マーゴ、入居テナントに人材派遣事業 社内託児新設、育児と両立

 岐阜県関市倉知の大型商業施設「マーゴ」は、入居するテナントへの人材派遣事業に乗り出す。保育士を採用して、社員を対象に社内託児を開始。人材採用の悩みはテナントにも多いことから、託児があれば働きたい女性をマーゴが雇用して派遣する。生産年齢人口の減少を背景に人材の獲得競争が厳しさを増す中、人材派遣でテナントの安定運営を支援する。

 マーゴは今年4月、保育士3人を採用。子育てをしながら安心して働いてもらえるよう子育て支援プロジェクトと銘打ち、8月から福利厚生の一環として社内託児を開始した。子どもを預けて働きたいという女性の応募があり、採用した2人がインフォメーションや直営の温浴施設で勤務している。

 テナントへの派遣に向け既に労働者派遣事業の許可証の交付を受けており、10月にも派遣する社員の募集を始める予定。広瀬貴久社長(53)は「人材定着のため社内託児所を設けている企業はあるが、自社で雇用してテナントに派遣するのはマーゴ独自のモデル。テナントの希望を聞き、運営をサポートしたい」と話している。