毎日放送「ゼニガメ」調査結果を公表

AI要約

毎日放送は、バラエティー番組「ゼニガメ」で密着取材した中古品の買い取り業者が事前に準備した金庫や金の延べ板について調査結果を発表しました。

業者と依頼者の関係や放送内容との整合性に疑問が投げかけられ、毎日放送が調査を行い、業者の事前準備が判明しました。

放送に関わったスタッフの関与は確認されず、毎日放送は再発防止策の強化を行う方針を示しています。

毎日放送「ゼニガメ」調査結果を公表

毎日放送は、バラエティー番組「ゼニガメ」で密着取材した中古品の買い取り業者が、金の延べ板や依頼者などを事前に準備していたとする調査結果を発表しました。制作スタッフの関与は確認されませんでした。

今年7月17日に放送した「ゼニガメ」では、中古品の買い取り業者が古い家屋で遺品整理をし、金庫から見つかった金の延べ板を現金で買い取りましたが、視聴者からの指摘を受け毎日放送が調査した結果、金庫や金の延べ板は業者が事前に準備していたことがわかりました。

業者側の説明によりますと、遺品整理の依頼者とされた男性は、業者が用意した家屋とは無関係の人だということです。

さらにゼニガメでは、去年11月と今年5月にそれぞれこの業者が現金で一軒家を買い取る様子を放送しましたが、いずれの依頼者も業者の依頼でロケに協力した、家屋とは無関係の人でした。

さらにロケ現場には業者の依頼で司法書士も同席し、売買契約書を作成するなど、ロケ当日に売買が行われたように装っていました。

一方、いずれの放送回でも制作スタッフの関与は確認されませんでした。

毎日放送の調査に対し、業者の社長は一連の事前準備を認め、謝罪しています。

毎日放送は「取材先で事実と異なる事前準備がなされていたことは誠に遺憾です。それに気づけなかったことを重く受け止め、新たな再発防止策を講じることとしました」とコメントしています。