エフコムBCが準優勝、全日本クラブ野球選手権 堅守で快進撃

AI要約

福島県勢のエフコムBCが全日本クラブ野球選手権大会で準優勝し、1992年以来の快挙を達成。

準決勝ではショウワコーポレーションを3-2で撃破し、決勝進出。

しかし決勝ではマツゲン箕島硬式野球部に1-9で敗れ、日本一の夢は潰えた。

エフコムBCが準優勝、全日本クラブ野球選手権 堅守で快進撃

 第48回全日本クラブ野球選手権大会は最終日の3日、栃木県足利市のジェットブラックフラワーズスタジアムで準決勝と決勝が行われ、福島県勢で東北代表のエフコムBCが準優勝した。県勢の準優勝は1992年の第17回大会に出場した郡山ベースボールクラブ以来となった。

 エフコムBCは準決勝で前回優勝のショウワコーポレーション(岡山県)と対戦し、3ー2で撃破。初回に4番八百板飛馬(ひゅうま)が2点本塁打を放ち、二回に1点を追加した。守備では渡辺拓海ら3投手の継投で2失点に抑えた。決勝では、マツゲン箕島硬式野球部(和歌山県)に1ー9の七回コールドで敗れた。二回から3回連続で失点するなど、主導権を握られた。五回に1点を返したが、反撃はそこまでだった。

▽準決勝

ショウワコーポレーション

 000200000ー2

 21000000×ー3

エフコムBC

 ▽決勝

マツゲン箕島

 0133002ー9

 0000100ー1

エフコムBC

(七回規定によりコールドゲーム)

 日本一まであと一歩と迫る快進撃を見せた。栃木県足利市で3日に行われた全日本クラブ野球選手権大会で準優勝したエフコムBC(伊達市)。昨年の県大会でまさかの初戦敗退を味わってから1年。敗因となった守備の乱れを修正するため、キャッチボールから見直し、守備陣の連係を強固にした成果を発揮した。努力を結果につなげたナインたちに向け、中島周作監督(36)は「選手たちに感謝したい」と言葉をつないだ。

 基礎を大事にレベルアップを図ってきたチームは、守備の安定感に、投手陣の成長も加わり、選手、首脳陣ともに「日本一を目指せる」と自負するチームとして臨んだ。今大会は準決勝まで計5失点に抑えた安定した守備に加え、打線も爆発した。1回戦から準決勝までの3試合全てで、初回から先制点を奪う打撃力を見せ、準優勝につなげた。

 決勝のマツゲン箕島硬式野球部(和歌山県)戦は、中島監督が「力の差が出た」と話すように、1ー9のコールド負け。八百板飛馬(ひゅうま)主将(29)も「日本一を目指していたので悔しい」と唇をかむ結果だったが、次なる舞台に向けた手応えをつかんだ戦いでもあった。

 「今までは日本一を目指すと言っていても口だけのように感じていた。でも今年は現実味があった」と八百板主将。決勝の舞台を経験したナイン。次は悲願の日本一をつかむ。

 2021年には前身の富士通アイソテックBBCからエフコムBCとなった。全日本クラブ野球選手権大会での最高成績は、富士通アイソテック時代の16年の4強入り。