浜松・四ツ池公園運動施設 再整備モデル2案提示 たたき台に基本構想策定へ

AI要約

浜松市は3日の市議会大型公共施設建設特別委員会で、浜松球場を解体し、陸上競技場に特化して再整備する四ツ池公園運動施設について、公認第1種と第2種の整備案を提示した。

新たな陸上競技場を設置し、施設改修や駐車場の拡充などを計画している。稼働率向上のための工夫も検討中。

市は11案の中から2案をベースに施設整備を進める方針で、既存施設の改修や新設も同時に検討する。

浜松・四ツ池公園運動施設 再整備モデル2案提示 たたき台に基本構想策定へ

 浜松市は3日の市議会大型公共施設建設特別委員会で、浜松球場を解体し、陸上競技場に特化して再整備する方針の四ツ池公園運動施設(中央区)について、国際大会を誘致可能な「公認第1種」と、全国大会が開催できる現在と同じ「公認第2種」の整備モデル2案を提示した。2案をたたき台に、詳細な整備案を盛り込んだ基本構想を策定する。

 両案とも、メインの陸上専用競技場を新設する。観客席は1種案が1万5千人、2種案が1万人。概算事業費は1種案が120億円、2種案が60億円と見込んだ。

 1種案は、現在の陸上競技場を競技会などに使用できる「公認第3種」に改修してサブ競技場とする。屋内練習場はメイン競技場のスタンド下に新たに整備する。駐車場は現在の200台分から680台分に拡充する。

 2種案は、現在の陸上競技場を第2トラックとして整備し、屋内練習場はメイン競技場とは別に新設する。駐車場は600台分を想定する。

 施設は稼働率が課題になることから、スタンドの一部を仮設にして事業費を抑えたり、インフィールドを人工芝にして少年サッカーやパラスポーツなどに利用したりすることも検討する。共有スペースの「自由広場」なども確保する。

 市は、民間や利用団体などの意見を聴いた上で、用途や構造などパターンの異なる11案を設定し、2案をベース案として絞り込んだ。市民から存続を望む声がある浜松球場と第2野球場を陸上競技場と併設する整備案については、敷地面積や十分な駐車場を確保できないことから実現は困難との認識を改めて示した。

 施設再整備に際し、市内での高校野球の開催機能を維持するため、浜北球場など既存施設の大規模改修や新設も同時に検討する。