【解説】「燃料装荷」とはどんな作業なのか 東北電力・女川原子力発電所2号機で原子炉に核燃料を入れる作業開始「再稼働に向けた工程は最終段階に」宮城

AI要約

女川原子力発電所2号機の再稼働に向けた作業が最終段階に入り、燃料装荷が開始されたことが明らかになった。

燃料装荷作業では、核燃料を移動し、原子炉圧力容器に入れる作業が行われる。女川原発2号機では560体の燃料集合体を移動させる計画で、原子炉起動を目指している。

燃料装荷の作業手順や意義について詳細が説明されており、再稼働に向けた工程の最終段階に入ることが強調されている。

【解説】「燃料装荷」とはどんな作業なのか 東北電力・女川原子力発電所2号機で原子炉に核燃料を入れる作業開始「再稼働に向けた工程は最終段階に」宮城

11月頃の再稼働に向けた作業はついに最終段階に入りました。宮城県にある女川原子力発電所2号機について、東北電力は原子炉に核燃料を入れる「燃料装荷」を3日から開始したと明らかにしました。

東北電力によりますと、女川原発2号機は自然災害などに備える訓練や、重大事故への対応を確認する国の検査などが2日までに完了したため、3日午後3時に「燃料装荷」を開始したということです。

2001年に女川原発3号機で行われた燃料装荷の映像です。燃料装荷は、核燃料の集合体を移動し、原子炉圧力容器の中に入れる作業のことです。

原子炉に燃料を装填することで、再稼働に向けた工程は最終段階に入ったことを意味します。

女川原発2号機について、東北電力は今後、1週間ほどかけて合わせて560体の燃料集合体を移動させる計画で、今年11月頃の原子炉起動、そして再稼働を目指しています。

■燃料装荷とはどんな作業なのか?

女川原発2号機で始まった「燃料装荷」とはどのような作業なのでしょうか。

核燃料は現在、燃料プールで水の中で保管されています。これを「燃料交換機」というクレーンで吊り上げます。

その後、原子炉圧力容器の真上へと移動させます。1本あたりの長さはおよそ4.5メートル。ウランなどで作られた燃料棒81本を束ねた状態になっていて「燃料集合体」と呼ばれるものです。

そして、燃料集合体を原子炉圧力容器に入れていきます。この作業が1週間ほどで560回繰り返されます。原子炉に燃料を装填した状態になるため女川原発2号機は再稼働の最終段階に入ったことを意味します。