台風10号通過後県内は・・・ 一部で農業被害も市房ダムは貯水位回復【熊本】

AI要約

台風10号の影響で一部、農業被害が出たものの、水不足が懸念されていた市房ダムでは貯水位が回復したことが報告されました。

熊本市では台風接近に伴い燃やすごみの収集日が中止され、再開時には多くのごみが出されている様子が伝えられました。

農業関係者からの取材では、阿蘇市のコメ生産者は台風の影響を受けたものの、収穫には大きな影響がないとの見通しを述べていました。

台風10号通過後県内は・・・ 一部で農業被害も市房ダムは貯水位回復【熊本】

台風10号の影響で一部、農業被害などが出ているものの、少雨傾向で水不足が懸念されていた市房ダムでは貯水位が回復しました。台風通過後の各地の様子をまとめました。

【久保田 記者リポート】

「月曜日と木曜日が燃やすごみの収集日となっているこちらの場所。多くのごみが出されていて、中には草木も置かれています」

台風10号の接近に伴い先週木曜と金曜の家庭ごみの収集を中止した熊本市。

中央区のこちらのゴミステーションでは1週間ぶりとなった『燃やすごみ』収集日の2日、袋いっぱいに詰められた草木などが目立っていました。

【市民】

(いつもより?)

「多い、2倍くらいある」

県内全域を暴風域に巻き込み通過した台風10号。

各地を取材すると、農業関係者からは様々な声が聞かれました。

(阿蘇市狩尾/8月31日)

【阿蘇市コメ生産者 佐藤 健介さん】

「かなり大きなダメージを受けるかなと予想していたが、思った以上に風の勢いもなく雨の方も思った量ではなかったので少し安心したところです」

阿蘇市でコメを作る佐藤 健介さんです。

9月から始まる稲刈りを前に黄金色に色づきつつあった稲は一部倒れてしまいましたが、このあと晴天が続けば品質に問題はなさそうだと安堵の表情を見せていました。

【阿蘇市コメ生産者 佐藤 健介さん】

「大きな被害にはつながっていないのでこのままいけば順調に収穫できるのではないか」

一方、木が倒れ、多くの実が落ちてしまっているのは天草市にあるオリーブ園です。

倒木の被害は最小限に抑えられたものの、今月中旬に収穫予定だった実が落ち、収量は3割ほど減る見込みだといいます。

変わってこちらは天草市のイチジク農園。大雨で急激に水分を吸ったイチジクの実が割れたり風で落ちたりして300キロほどが商品にならないといいますが、ようやくまとまった雨が降ったことを歓迎している様子でした。

【池嵜農園 池嵜 公徳 さん】

「水がないことのほうが困っていたので水がたまってくれた方が助かったのでそっちの方が僕たちにとっては助かった」

水不足が解消されたのはこちらも…。

球磨郡水上村にある県営市房ダムです。

まとまった雨がほとんど降っていなかったことでダムの貯水率は台風接近前の先月28日には19%まで落ち込んでいましたが2日、午後3時現在は42.7%にまで回復しました。

また、幸野溝土地改良区では、区割り送水を8月28日で終了し、現在は通常通りだとということです。