放心状態になったり金縛りにあったり…沖縄のユタへの相談 脳神経内科医が検証 「よくわかる御願ハンドブック」著者らが講演

AI要約

沖縄の伝統文化やしきたりに詳しい作家の比嘉淳子さん、娘で脳神経内科専門医の瞳さんによるトークイベントが開催された。

比嘉淳子さんはユタの役割やセジ(霊力)について解説し、ユタに関連する文化を紹介した。

瞳さんはユタに関する事例を医学的な見地から検証し、補完代替的な医療としての可能性を示唆した。

放心状態になったり金縛りにあったり…沖縄のユタへの相談 脳神経内科医が検証 「よくわかる御願ハンドブック」著者らが講演

 沖縄の伝統文化やしきたりに詳しい作家の比嘉淳子さん、娘で脳神経内科専門医の瞳さんによるトークイベントが8月11日、沖縄市のプラザハウスで開かれた。「医者半分 ユタ半分」をテーマに沖縄のユタに関連する文化を紹介しながら、実際にユタに相談のあった事例を医学的な見地から検証した。プラザハウス創業70周年企画の一環。

 「よくわかる御願ハンドブック」などの著作がある淳子さんは取材経験を基に沖縄社会の中でのユタの役割を解説。ユタの持つセジ(霊力)を「空間に漂う力を凝縮して人や物に与える力」だと説明した。

 第2部では放心状態になったり、金縛りにあったりしてユタに相談があった事例を瞳さんが分析。気を強く持つようアドバイスしたなどのユタの対応を尊重しながら「補完代替的な医療として理解してもよいのではないか」との見解を示した。