志士たちの思いを伝える神風連資料館が2日に閉館 木村知事も視察【熊本】
明治新政府に対する熊本の士族たちが起こした『神風連の変』を伝える熊本市中央区の神風連資料館が9月2日に閉館します。
『神風連の変』は1876年・明治9年、明治維新による急速な欧米化によって、日本古来の伝統や文化が崩壊することを憂いた熊本の士族170人が決起し、熊本鎮台を襲撃した事件です。
しかし、士族たちは一夜にして敗れ、討ち死にや自決によって120人余りが命を落としました。
この敗れた志士たちの霊が眠る桜山神社の境内に1978年、作家の荒木精之さんらが中心となって『神風連資料館』を設立。関連資料約500点を所蔵しています。
これまで民間の理事と評議員あわせて17人で運営してきましたが、来館者の減少と資金難のため、2日で閉館します。
明治新政府に対する熊本の士族たちが起こした『神風連の変』を伝える熊本市中央区の神風連資料館が9月2日に閉館します。
『神風連の変』は1876年・明治9年、明治維新による急速な欧米化によって、
日本古来の伝統や文化が崩壊することを憂いた熊本の士族170人が決起し、熊本鎮台を襲撃した事件です。
しかし、士族たちは一夜にして敗れ、討ち死にや自決によって120人余りが命を落としました。
この敗れた志士たちの霊が眠る桜山神社の境内に1978年、作家の荒木精之さんらが中心となって『神風連資料館』を設立。関連資料約500点を所蔵しています。
これまで民間の理事と評議員あわせて17人で運営してきましたが、来館者の減少と資金難のため、2日で閉館します。
【神風連資料館 理事 穴井 和雄さん】
「やっぱり残念です。なんて言ったって残念。ここまで(来て)調べよう。勉強している人たちは見たいわけです。勉強している人たちは見たいわけですよ。東京、大阪(からの来館者)が(熊本より)多かったです。日頃」
【来館者】
「母に連れられて、亡くなった人の甥とか姪とかと一緒に来ておりました。寂しいですね、やっぱり」
この日は木村知事も来館し、展示資料を見てまわりました。
【木村 知事】
「荒木精之先生のもとで、こういう形で集められた資料がまとまって、民間の手でこれまで守られてきたことはとても素晴らしいことだと思っています。これからこうした資料が散逸したりすることがないよう、何らかの形でサポートしていきたいと思っております」
館内にある資料のうち約250点は、熊本市立熊本博物館に寄贈される予定です。
神風連資料館は2日、午後4時ごろ閉館予定です。