[山口県]馬関まつり開幕、朝鮮通信使行列再現20周年 復元船見学会も

AI要約

下関市の夏のフィナーレを飾る馬関まつりが24日、関門海峡沿いの市中心部で開幕。今年で47回目の主要行事である朝鮮通信使行列再現が20周年を迎え、多彩なイベントが繰り広げられる。

新型コロナウイルス禍前と同規模で再開された馬関まつりは市民や観光客で賑わい、ダンスやジャグリングショー、フードドリンク広場など様々なイベントが開催されている。

朝鮮通信使行列再現では、日本と韓国から約100人ずつが参加し、船内見学や伝統芸能の披露が行われている。また、25日には平家踊り総踊りで馬関まつりが締めくくられる予定。

[山口県]馬関まつり開幕、朝鮮通信使行列再現20周年 復元船見学会も

 下関市の夏のフィナーレを飾る馬関まつりが24日、関門海峡沿いの市中心部で開幕した。「music bakan~30万人が奏でる音~」をテーマにJR下関駅から唐戸までの各会場で多彩なイベントが繰り広げられている。主要行事の一つ、朝鮮通信使行列再現は20周年の節目を迎えた。同まつり推進協議会(浜崎博光会長)の主催。今年で47回目。25日まで。

 新型コロナウイルス禍前と同規模で再開して2年目となる市を挙げた祭り。初日はJCパークや日本セレモニーウォーク、豊前田フードドリンク広場でダンスや平家踊り保存会のステージ、ジャグリングショーなどを上演。オーヴィジョン海峡ゆめ広場周辺には約130店の露店や10台のキッチンカーが並び、飲食やステージを楽しむ市民や観光客らでにぎわった。

 海峡メッセ下関1階の展示見本市会場では、スーパーボールすくいや仮想現実(VR)ボートレース体験などのアトラクションが企画された。カモンワーフ海側ステージではよさこい大会や音楽ライブなどが続き、下関北ロータリーと国際ソロプチミスト東下関によるチャリティーバザーもあった。

 20周年を迎えた朝鮮通信使行列再現は下関と韓国・釜山から約100人ずつが参加。姉妹都市ひろばで出発式を行い市役所まで練り歩いた後、海峡メッセ下関前からオーヴィジョン海峡ゆめ広場前でも華やかな行列を披露し、親書を交換した。節目を記念して同市あるかぽーとに来港している朝鮮通信使復元船では歓迎セレモニーと船内見学会を開催。韓国の伝統芸能も披露された。

 朝鮮通信使は室町時代から江戸時代にかけて朝鮮王朝が日本に派遣した外交使節団。両国の対等な関係を結んで友好を深めた。下関は本州最初の上陸地として少なくとも14回は来港したとされる。

 25日も各広場でダンスや音楽ステージなどが続き、午後7時から国道9号細江大通りで、総勢約2千人による平家踊総踊りで締めくくる。