ロケット列車で阿武隈急行応援 旅行企画に首都圏から親子20人 車両基地など巡る

AI要約

福島、宮城両県を結ぶ第三セクター鉄道・阿武隈急行線を利用した「ロケット列車で宇宙を目指す」旅行企画がスタート。

参加者は宇宙をテーマにした臨時列車「ロケット列車」に乗り、宮城県角田市まで旅を楽しむ。子どもたちは宇宙飛行士の訓練や探検などに興味津々。

企画は阿武隈急行と角田市、JAXA角田宇宙センターの協力によるもので、地域の魅力を発信しつつ、阿武隈急行の存続を支援している。

ロケット列車で阿武隈急行応援 旅行企画に首都圏から親子20人 車両基地など巡る

 福島、宮城両県を結ぶ第三セクター鉄道・阿武隈急行線に乗車して応援する旅行企画「ロケット列車で宇宙を目指そう! 1泊2日の旅」は24日、福島市の福島駅を出発して始まった。

 福島駅発着のツアーで、首都圏から宇宙や列車に興味のある親子約20人が参加した。車両先頭のヘッドマークや車内に宇宙空間を感じさせる電飾を施した臨時列車「ロケット列車」で、宮城県角田市の角田駅まで乗車した

 参加者は途中、福島県伊達市梁川町で普段入ることのできない車両基地を探検したほか、角田駅で下車後、角田市スペースタワー・コスモハウスで宇宙飛行士の訓練を体験した。東京都の小学5年生一丸夏彩(なさ)さんは初めての東北旅行で、出発前、「宇宙飛行士の体験が楽しみ」と目を輝かせた。

 この日は角田市内で宿泊し、25日は宮城県山元町の震災遺構中浜小を見学するほか、角田市の宇宙航空研究開発機構(JAXA)角田宇宙センターで特別授業を受ける。その後、列車で福島駅に戻る。

 阿武隈急行と角田市、あぶきゅう応援団などで構成するロケット列車実行委員会がJAXA角田宇宙センターの協力で初めて企画した。経営難が続く阿武隈急行の全区間存続を目指し、沿線の魅力を発信する狙い。同センターが国産新型ロケット「H3」のエンジンの開発に携わったことを踏まえ、宇宙をテーマにした内容にした。