短プラ9月引き上げ 1・975%から2・125%/青銀、みち銀

AI要約

プロクレアホールディングス傘下の青森銀行とみちのく銀行は、短期プライムレートを17年ぶりに引き上げる措置を発表した。

短プラ引き上げは、日銀の政策金利変動に対応して行われ、返済期間が1年未満の企業向け融資に影響を与える。

また、預金金利も引き上げを行い、青銀担当者は企業の経営課題に向き合いながら支援を提供していく姿勢を示した。

 プロクレアホールディングス傘下の青森銀行とみちのく銀行は23日、貸出金利の基準となる短期プライムレート(短プラ)を現行の1・975%から2・125%に引き上げると発表した。日銀の追加利上げに伴う市場金利の変動を受けた措置で、9月17日から適用する。短プラの引き上げは2007年以来17年ぶり。

 短プラは、返済期間が1年未満の企業向け短期融資や変動型ローンの金利指標となる。引き上げ幅は日銀の政策金利を参考に0・15%とし、改定日以降の新規融資や利息支払日などから適用する。

 また、両行は定期預金金利も引き上げると発表。1カ月~2カ月未満は現行0・025%から0・11%(引き上げ幅0・085%)、2カ月~3年未満は現行0・025%から0・125%(同0・1%)にそれぞれ改定する。普通預金の金利も現行の0・02%から0・1%に引き上げるとしており、いずれも9月2日から適用される。

 貸出金利の引き上げについて、青銀担当者は物価高や人手不足などから依然として厳しい環境に置かれている事業者もいる―との認識を示した上で、「こうした経営課題にしっかりと向き合いつつ、資金面にとどまらないさまざまな支援をこれまで以上に行っていく」としている。