徳島県内高校生の通学カバン、移り変わる流行 約40年前に人気を集めたマジソンバッグとは!?

AI要約

学生のカバンの歴史と変遷について、時代ごとの主流と人気の種類を紹介。

現在の高校生のカバン選びに関するインタビューを通じて、リュックやスクールバッグの人気が再び高まっていることを明らかに。

カバンは時代と共に変化し、個性やファッションの一部として楽しまれていることを述べる。

徳島県内高校生の通学カバン、移り変わる流行 約40年前に人気を集めたマジソンバッグとは!?

 8月9日は「バッ(8)ク(9)」の語呂合わせから「カバンの日」とされています。高校生の通学カバンは、制服と同じように青春時代を共にするアイテム。その歴史を振り返ると、時代とともに大きく変化しています。学校の指定もなくなり、より個性が表れやすくなっています。

 徳島市の東新町商店街で創業149年となる「東新町オガワ本店」の5代目、小川憲哉代表さんに、カバンの変遷について話を聞きました。

 1990年代頃(平成初期)までは「学生カバン」と呼ばれる革または合皮の手提げカバンが伝統とされていたそうです。中高年の人なら、高校生のカバンと言えば“黒の学生カバン”をイメージする人も多いのではないでしょうか。厚さが薄いほど「イケてる」というのが当時の流行。布団の下に敷いて薄くしていた生徒もいたとか。教科書を入れると分厚くなるため、カバンの厚さで生徒の真面目さが分かったようです。

 1980年前後には、城ノ内高校(徳島市)で「マジソン・スクエア・ガーデン・バッグ」という指定のサブバッグが登場しました。小川さんも同校の卒業生。使用は強制ではありませんでしたが「城ノ内バッグ」とも呼ばれており、当時は全国的に学生の憧れのカバンとして大流行していました。生産の縮小に伴い指定カバンではなくなったそうです。

 2000年代になると、画一的な学生カバンは徐々に姿を消し、「メッセンジャーバッグ」というたすき掛けのカバンが主流になります。丈夫で容量が大きい上、両手が空くため自転車通学もしやすいといった点が好評だったようです。

 たすき掛け系として、新たに人気を集めたのが「エナメルバッグ」です。光沢がありツルツルした素材で汗や雨に強く、教科書やお弁当などを入れるメインのバッグとして使われていました。現在でも部活動用のスポーツバッグとして使う生徒も多く、部員でそろえたエナメルバッグを持っている姿も見かけます。

 続いて流行したのが肩に掛ける「タイガーバッグ」。現在は「スールバッグ」「スクバ」などと呼ばれています。サブバッグとして体操服やお弁当を入れる生徒も多く、男女問わず人気があったようです。

 2010年頃から現在にかけて主流なのが「リュック」です。体の中心で背負うため安定感があり、たすき掛けのように一方の肩に負担がかからず健康面でも良いとされています。

 実際に、高校生はどのような思いでカバンを決めているのでしょうか。徳島駅前で尋ねました。

 3年生の女子生徒2人は、それぞれリュックとスクールバッグを使っていました。聞くと、平成に主流だった「スクールバッグ」が再び流行し始めているそうです。「1、2年の時はリュックを使っていたけど、3年になって荷物も少なくなり、高校生らしさがあるのでスクバにしました!」と言います。

 どちらも小さなぬいぐるみを数個付けており、さまざまな大きさや種類の物を組み合わせて付けている生徒が多いと言います。多ければ多いほど、かわいいそうです。

 部活終わりという1年生の男子生徒3人は、皆同じスポーツブランドの箱型のリュックを身に付けていました。同じ形でも、デザインの種類が豊富でかぶる可能性も少なく、容量が大きいため部活がある日も使いやすいそうです。学校全体の男子生徒のおよそ半分が箱型のリュックを使っていると言います。

 時代とともに移り変わるカバン。自分の個性やファッションの一つとして楽しんでいるようです。

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